浜松市各地で”ごみゼロ”運動

ごみ減量・リサイクル推進週間(6月5日まで)初日で、関東地方環境美化運動の日の30日、空き缶などの投げ捨て防止を呼びかける街頭キャンペーンが浜松市中区のJR浜松駅北口広場など周辺4カ所であり、市職員や市民団体のメンバー約50人が市民らに訴えた。

 市民のマナー向上だけでなく、資源の有効利用や環境問題にも関心を持ってもらおうと、市が毎年開催。市消費者団体連絡会、浜松女性連合の会、市婦人団体協議会、NPO法人エコライフはままつと4つの市民団体の協力も得た。

 参加者らは啓発リーフレットやティッシュ、サンプルごみ袋を通行人に次々と手渡していった。浜松市の政令市移行を機に「はままつ福市長」に採用されたウナギイヌの着ぐるみも登場し、自ら「ゴミのポイすては、やめよう!」と記されたのぼりを掲げるなど活動をPRしていた。 (加藤拓)

浜北の住民200人が清掃奉仕に汗

「ごみゼロ」の語呂合わせの5月30日、各地で清掃奉仕活動があった。

 浜松市浜北区宮口の梔池運動公園周辺では、地元の人たちでつくる清掃ボランティア団体「一寸奉仕隊」(野中不二夫会長)の呼び掛けに応えた住民約200人が作業。側溝に落ちている燃えるごみや、ポイ捨てされた空き缶や空き瓶を分別収集した。

 野中会長は「地元の施設をきれいにしようという人が大勢集まってくれた」と、感謝していた。 (宮沢輝明)

明石女性殺害、三男の供述通り包丁発見

兵庫県明石市の女性(48)が自宅で殺害された事件で、明石署捜査本部は28日、殺人容疑で逮捕された大学1年の三男(18)の供述に基づき、同県姫路市内で凶器とみられる包丁1本を発見した。捜査本部は、三男が自宅の包丁を犯行に使用したとみて、鑑定などをし裏付けを進める。

 捜査本部によると、同日午前から三男が立ち会って姫路市内の山林を捜索したところ、田んぼの側溝で泥に埋まった状態の包丁を発見した。

顔見知りの犯行か

村上・殺害遺棄 腕に防御の傷なし
 村上市で国道脇の側溝から切断された男性の胴体と両足が見つかった殺人・死体遺棄事件で、村上署捜査本部は27日、70人態勢で引き続き現場周辺の捜索にあたった。山形県警にも協力を求め、捜索範囲を山形県境まで広げたが、遺体のほかの部位や、遺留品などの発見には至らなかった。

 捜査本部は、遺体の両腕に襲撃から身を守る際にできる外傷がないことなどから、顔見知りによる犯行との見方を強めている。また、犯人は、歯型や指紋などから男性の身元が特定されないよう、頭と両手首を切断し、胴体などとは別の場所に遺棄したとみている。

 捜査本部は、男性が殺害、遺棄されたとみられる21~25日に、遺棄現場近くのUターンスペース「蛇ノ沢洞門回転場」で不審車を見かけなかったかなどの情報を求めている。情報提供は、村上署捜査本部(0254・52・0110)へ。

(2010年5月28日 読売新聞)

村上遺棄殺害と断定

村上市蒲萄(ぶどう)の国道7号脇の側溝で、切断された男性の胴体と両足が見つかった事件で、村上署捜査本部は26日、遺体の刺し傷の状態などから、男性は殺害されたと断定した。殺人・死体遺棄事件として捜査を進めている。司法解剖の結果、死因は胸や腹などを刺されたことによる出血性ショックと判明。胴体から切断された頭部や両手首など、身元の特定につながる他の部位の発見を急いでいる。

 捜査本部によると、発見された遺体はすべて同一の男性のもので、年齢は肌の状態などから20歳~30歳前後。身長は約1メートル75~1メートル80、足は実測24・6センチ、血液型はA型で、死後3~5日が経過していた。

 胸や左脇腹などに見られる少なくとも4か所ある刺し傷のうち、2か所は心臓や肺にまで達する深さで、捜査本部は、何者かが殺意を持って刺したとみている。傷跡から、使用された刃物は1種類とみられる。

 男性は何者かに殺害された後、鋭利な刃物で切断されたとみられるが、使用された刃物は特定されていない。胴体の両腕部分には、襲撃から身を守ろうとした痕跡は確認されなかったという。また、胴体には刺し傷以外に目立った外傷がなく、やけどや手術の形跡、ほくろなど、身元の特定につながるような身体的特徴も見当たらなかった。

 捜査本部では、胴体を包んでいた黄色っぽい無地の布が、犯人につながる重要な手がかりになるとみて、流通経路を調べている。

 捜査員らは26日午前から、現場の側溝やその周辺で、遺体の他の部位や遺留品がないか調べた。約20人態勢で付近の茂みや川の中に入り、棒を使って草をかき分けたり、川の石をひっくり返すなどしていた。

 捜査本部は、27日から捜索を行う捜査員を70人態勢に拡充する方針で、捜索範囲を国道7号沿いの南北にまで広げる予定。

(2010年5月27日 読売新聞)

新潟で切断両脚、布の中には男性の胴体

 新潟県村上市の国道脇で、切断された人の脚が見つかった事件で、同じ場所で発見された、布の包みから複数の刺し傷がある男性の胴体部分が見つかりました。捜査本部は殺人の疑いもあるとみて捜査しています。

 この事件は25日、新潟県村上市の国道脇の側溝から膝の上の部分で切断された左右の脚と、長さ1メートルほどの布の包みが見つかったものです。

 捜査本部のその後の調べで、布の包みの中身が頭部や両手首のない胴体部分であることがわかりました。

 「胸部・腹部に刃物による刺し傷が数か所認められた」(新潟県警・小宮山勤刑事部長)

 捜査本部は殺人の疑いもあるとみて捜査するとともに、遺体の身元の特定を急いでいます。(26日01:16)

近畿地方中・南部、24日朝から午後も激しい雨の恐れ

低気圧の影響で、西日本各地では、23日夕から強風を伴う雨に見舞われ、倉庫のトタン屋根が吹き飛ぶなどの被害が出た。大阪管区気象台によると、近畿地方の中・南部では、24日朝から午後にかけ、1時間あたり50ミリ前後の雷をともなう激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)の警戒を呼びかけている。

 同気象台によると、22日午後11時30分からの24時間雨量は、高知県室戸市で261ミリ、和歌山県新宮市で158・5ミリを記録。24日夜までの24時間雨量は、近畿南部で300ミリ、中部で250ミリと予想される。

 三重県亀山市の東名阪自動車道では、23日午後8時15分頃、道路沿いの斜面が約30メートルにわたって崩落。上り車線をふさぎ、一部が通行止めとなった。

 大阪府警枚岡署などによると、同府東大阪市桜町で、倉庫のトタン屋根の一部(縦5メートル、横20メートル)がはがれて飛び、側溝に落ちた。同府柏原市の近鉄大阪線大阪教育大前駅では、外壁を覆う合板1枚(縦1・4メートル、横0・2メートル、約4キロ)が強風で落下。いずれもけが人はなかった。関西電力によると、東大阪、同府八尾両市で、風で飛ばされた木が電線を切断するなどし、23日午後5~10時に計2000世帯が断続的に停電した。

(2010年5月24日 読売新聞)

軽油流出:豊田・猿渡川に 運送会社トラック18台、燃料ホース切断され /愛知

23日午前7時半ごろ、豊田市和会町の猿渡川から油のにおいがすると、周辺住民から市消防本部に通報があった。市が調べたところ、北西約100メートルの運送会社「豊商運和会車庫」の駐車場に止めてあったトラック54台のうち、18台の燃料タンク用ゲージホース(直径約1センチ)が切断され、軽油計約3000リットルが敷地内の側溝を通じて川に流れていた。豊田署が器物損壊事件として調べている。

 ゲージホースはタンク内の燃料量が外からチェックできる透明のホース。市によると、川には油膜が少し見られる程度で、魚などの被害はいまのところないという。

 同署などの調べでは、同社は22日午後5時~23日午前7時半、無人だった。駐車場南側に監視カメラ付きの出入り口があり、四方は高さ約2・3メートルの有刺鉄線付きフェンスで囲まれている。監視カメラには不審な人物は映っておらず有刺鉄線の一部が切断されており、ここから侵入されたらしい。【中島幸男】

窃盗:側溝ふたなど、千葉で盗難被害 /千葉

千葉市緑区高田町で、市道側溝のふた2枚や、側溝の水が流れ込む集水ますのふた13枚(いずれも鉄製)などが盗まれていたことが19日分かった。市緑土木事務所によると被害額は26万円余りで、市から被害届を受けた千葉南署が窃盗事件として捜査を始めた。

 同事務所によると19日午前6時ごろ、近くの住民が盗難に気付いて警察に通報し、判明した。15日にも同じ場所で側溝のふた21枚など約25万2000円相当が盗まれ、同署は同一犯の可能性もあるとみている。市は今後、側溝のふたに盗難防止用金具をつけ、パトロールを強化するという。【荻野公一】

大崎事件 2次再審8月にも請求 「共犯者の自白 信用性はない」新証拠を提出へ

鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、タオルで絞殺したなどとして殺人と死体遺棄の罪で懲役10年の実刑が確定し、仮釈放も認められず満期まで服役した被害者の長兄の妻、原口アヤ子さん(82)=同町永吉=が8月にも第2次再審を鹿児島地裁に請求することが17日、分かった。弁護団は証拠や供述調書を再鑑定した結果、「共犯者の自白に信用性はない」などとする新証拠が得られたとしている。
 確定判決のやり直しを求める再審請求は、無罪の根拠となる「新たな証拠」が必要となる。
 
 弁護団によると、第1次再審請求とは別の法医学者に当時の遺体写真などの再鑑定を依頼し「絞殺あととされた首の線は影を誤認したもの」とする結果を得た。
 
 また、殺人、死体遺棄の共犯とされ、罪を認めた被害者の兄2人の捜査・公判段階の供述調書を心理学者が鑑定。「遺体を運ぶ場面などで共謀を裏付ける供述が不自然に少ない」などの結論も得たという。
 
 弁護団は、両鑑定を新証拠として提出し「原口さんと兄2人、死体遺棄罪で有罪が確定した被害者のおいの計4人は冤罪(えんざい)」と主張する方針。弁護団の鴨志田祐美事務局長は「原口さんは高齢。地裁に迅速な審理を求めたい」と話している。
 
 原口さんは捜査段階から一貫して事件への関与を否認。服役後の95年4月には「遺体に絞殺の痕跡はなく、側溝に転落した頸椎(けいつい)損傷が原因で死亡した可能性がある」とする法医学者の鑑定に基づき、第1次再審を鹿児島地裁に請求した。
 
 地裁は2002年3月、主張を認めて再審開始を決定したが、鹿児島地検が即時抗告。福岡高裁宮崎支部は04年12月に「法医学者の間で見解が異なり、絞殺のあとがないとは断定できない」などとして再審請求を棄却した。最高裁も06年1月、原口さんの特別抗告を棄却した。

ドクターヘリ「必要性を実感」/豊岡

 豊岡市の公立豊岡病院を拠点に県北部と京都府北部、鳥取県を運航エリアとするドクターヘリが就航して17日で丸1カ月になる。16日までの30日間で、天候不順で運航できなかったのは2日間だけで、出動回数は計82回。1日平均では約2・7回で、今後の天候にも左右されるが、「日本一」というハイペースで出動を重ねている。

 17日に同病院であった記者会見で、ドクターヘリを運航する同病院但馬救命救急センター長の小林誠人医師は「ドクターヘリが必要な地域であることを改めて実感した」と、就航1カ月を振り返った。医療機関が少なく、患者の搬送時間も長い地方の救急医療のあり方について、「ドクターヘリが有用だという答えが出た1カ月だと考えている」と付け加えた。

 ヘリが出動していなければ、患者が命を落としていた可能性がある事例が1割強程度あったという。具体例として、朝来市山東町へ出動した心筋梗塞(こう・そく)患者を挙げた。通常救急車で同病院まで1時間近くかかるところを、ヘリに乗った医師が9分で現場に到着。心肺停止になる可能性が高い症状だったが、早期に治療を始めたため、患者は心肺停止にならずに2週間後に自力で歩いて退院したという。

 課題として、出動が終わるごとに但馬空港で給油が必要なことや、保安上の問題から夜間にヘリが同病院に駐機できず、天候状態によっては朝に病院へすぐ移動できないことがある。また、出動要請のあった地域に偏りがあり、小林センター長は「ヘリが必要だった患者さんはまだいると思う。もっと積極的に要請してもらえるよう消防機関にお願いしたい」と話した。

 豊岡市内で4月末、取材の帰路で、サイレンを鳴らして走る救急車とともに、事故で車に人が閉じこめられたときなどに出動する救助工作車とすれ違った。大きな事故かもしれないと思い、サイレンの音を頼りに後を追った。

 現場に着くと、田んぼのあぜ道から2メートルほど下の道路に転落したトラクターがひっくり返っていた。その下で運転していたとみられる男性が道路の側溝に頭から落ちているところを、救急隊員が救助しようとしていた。幸いにも男性は側溝に落ちたことでトラクターの下敷きにはならず、意識もあるようだった。

 すでに上空に姿を見せていたドクターヘリがほどなく下降を始め、近くの農道付近に着陸。医療器材を持った医師と看護師3人が現場に駆け付けた。「聞こえますか」「名前を言えますか」。救助された男性の意識レベルを確認するため、医師らが話しかける。同時に服をはさみで切り裂き、注射や点滴を始め、携帯型の画像診断装置で内臓の出血や損傷も確認していた。応急処置を終え、男性を乗せてヘリが飛び立ったのは着陸から約20分後だった。
(山岸達雄)