舞鶴の女子高生殺害:容疑者逮捕 帰らぬ命に誓う 高校や住民、安堵と後悔 /京都

4月8日17時1分配信 毎日新聞

 ◇地域再生へ決意
 舞鶴市の高校生、小杉美穂さん(当時15歳)殺害容疑で、遺体発見現場近くに住んでいた中勝美容疑者(60)が逮捕された7日、小杉さんが通っていた高校や住民に、安堵(あんど)が広がった。尊い命が奪われた悲しみを改めてかみしめる人たちもいた。【武井澄人】
 小杉さんが在籍していた府立東舞鶴高校浮島分校では、北川鯉平副校長(52)が「逮捕されて一応安堵はしている。でも小杉さんは帰ってこないので、両手を挙げて万歳はできない」と唇をかんだ。
 登校した際の小杉さんが友達とおしゃべりを楽しむ様子を見て、「笑顔が明るくてかわいいなという印象だった」と振り返り、「逮捕という結果になり、小杉さんには安らかに眠ってほしい。(容疑者に対しては)なぜという疑問はある」と悔しさをにじませた。
 同校は定時制のため、生徒の下校時間は午後9時を回る。8日夕の始業式で在校生に容疑者逮捕を報告し、不審者に注意して下校するよう指導するという。
 中容疑者が住んでいた府営朝来(あせく)西団地。昨年11~12月には中容疑者宅の捜索などもあり、住民には「やっぱり」という受け止め方が広がる一方、隣人が逮捕されたことへの衝撃も相半ばした。民生・児童委員の四方筆樹さん(65)は「どこかに犯人がいる以上、はよう解決してほしかった。容疑者逮捕で一区切りにはなるが、町内の人間から逮捕者が出たのはとても複雑だ」と肩を落とした。
 老朽化の上、空き家も目立つ団地で、四方さんらは「放って置いたら地域が荒れる」と、一昨年6月にボランティアグループを結成。公園や側溝の清掃や大型ごみの選別などに取り組んできた。そんな中での事件発生と容疑者の逮捕に、「助け合いの環境がなかったのが犯罪を呼んでしまったかもしれない」と残念がる。今後は「行政任せにせず、住民同士のふれ合いを積み重ねたい」と、地域の再生に向け決意を語った。

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