クイナ輪禍多発 過去最悪のペース

6月19日10時45分配信 琉球新報

 環境省那覇自然環境事務所は18日、国頭村内で11日から16日までに、交通事故に遭ったとみられるヤンバルクイナの死骸(しがい)が相次いで発見されたと発表した。今年に入って事故は17件、うちクイナが死んだ事故が13件で、過去最悪のペースで増え続けている。
 死骸は11日と15日に国頭村安田、16日に同村謝敷でいずれも県道2号の路上で発見された。またけがを負ったクイナが12日、辺野喜の伊江林道側溝内で救護され、その後死んだのが確認された。16日には事故でけがをしたとみられるクイナも発見された。
 環境省やんばる野生生物保護センター自然保護官の福地壮太さんは「事故が相次いだ期間は、雨が続き道路の見通しも悪くなっていた」と事故要因を分析。センターでは、クイナが頻繁に目撃される地点などに、運転者への注意喚起のための看板を設置し通行車両へ減速を呼び掛けている。

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