樋口さんと井本さんへ「小さな親切」実行章 和歌山・橋本市

9月11日7時56分配信 産経新聞

 橋本市内の男子中学1年生が落とした500円玉を1時間半もかけて拾い上げた橋本署橋本駅前交番相談員、樋口敏眞さん(61)と、大阪第一交通橋本営業所のタクシー運転手、井本善久さん(51)に10日、社団法人「小さな親切」運動本部(東京)から「小さな親切」実行章が贈られた。

 7月23日午後1時ごろ、橋本駅前の側溝に中学生が市営プール入場料の500円玉を落とし、ふた(重さ120キロ)がびくともせず、プールをあきらめて帰った。しかし、駅員から話を聞いた樋口さんと客待ちをしていた井本さんが協力。井本さんが自宅まで手作りのバール用の道具を取りに帰り、30度を超す炎天下で汗だくになりながら拾い上げ、駅員を通じて500円玉は中学生に戻った。

 中学生は「何時間も暑い中、汗をかいて拾ってくれてありがとうございました」と礼状を書いており、実行章を受け取った2人は「代わりの500円玉ではなく、落とした500円玉が戻ったのがよかった。表彰されるほどのことではないが力になれてよかった」と話していた。

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