裁判員裁判:大津の男性遺体 初公判で被告、殺人への関与を否認 /滋賀

大津市の側溝で京都市山科区の古紙回収業、加藤秀基さん(当時26歳)が遺体で見つかった事件で、殺人罪などに問われた同市伏見区、無職、丸山正美被告(44)の裁判員裁判の初公判が19日、大津地裁で開かれた。丸山被告は「殺人には関与していません」と起訴内容を否認した。

 起訴状によると、丸山被告は同居していた松田義孝被告(47)=同罪などで起訴=らと共謀し、昨年4月10日午前3時ごろ、大津市和邇北浜の路上で加藤さんの右手小指を金属へらで切断し、ロープで絞殺したとされる。丸山被告は前日に加藤さんを拘束するなどし、傷害罪などの成立は認めたが、殺人罪については「共謀関係にない」と否認した。

 証拠調べで検察側は「どのような状況で亡くなったかを知る上で重要」として、首を絞められた痕跡のある遺体写真を裁判員らに提示。傍聴席から見える大型モニターには映されなかった。

 裁判員の抽選に外れた野洲市の会社員、木下理恵さん(26)は「殺人罪は特に重い犯罪なので、選ばれなくてほっとした」と話していた。

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