広島、島根県警 島根県立大生事件に懸賞金  情報求めチラシ配布

北広島町の臥龍(がりゅう)山で昨年11月、島根県浜田市の同県立大1年平岡都(みやこ)さんの遺体が見つかった事件は26日、未解決のまま、平岡さんが行方不明になってから4か月となった。この日から有力な情報提供に最高300万円が支払われる公費懸賞金制度が適用され、広島、島根両県警は情報提供を呼び掛けるチラシを配布し、事件解決への協力を求めた。

 県内では、北広島町有田のショッピングセンター「サンクス千代田店」と安芸太田町加計のスーパー「サンシャイン加計」で実施。サンクス千代田店では「有力情報に特別報奨金」などと書かれた立て看板を設置。山県署員12人が「ご協力お願いします」と買い物客に呼び掛け、平岡さんの写真や、住んでいた学生寮の位置を示した地図などを記載したチラシを配った。

 同署の前田英雄署長は「ささいなことでも、事件と関係があると思ったら連絡してほしい」と話した。また、平岡さんの両親は両県警を通じて、「犯人につながる情報が寄せられることを願っています」とのコメントを出した。情報提供は両県警合同捜査本部のフリーダイヤル(0120・385・301)へ。

 平岡さんは昨年10月26日、アルバイト先の島根県浜田市のショッピングセンターを出た後、行方不明となり、11月6日に頭部が発見されて以降、同山で足や胴体なども発見された。

 一方、同月30日に平岡さんの帰宅経路近くの側溝で見つかった靴の片方について、合同捜査本部が警察庁科学警察研究所に依頼して行った鑑定の結果、平岡さん本人の物と特定することはできなかった。

(2010年2月27日 読売新聞)

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