頭部など捜査再開 金沢スーツケース事件 中署

金沢市二俣町のスーツケース事件で、金沢中署捜査本部は21日、遺棄現場周辺など市内2カ所で、死体遺棄の疑いで逮捕された金沢市安江町、無職飯沼精一容疑者(60)の供述に基づき、いったん打ち切っていた捜索を再開した。
 捜索したのは飯沼容疑者が「(被害者の)遺体が入ったスーツケースと頭部を捨てた」と供述した医王ダム付近のがけ下周辺と、同容疑者がスーツケースを購入したとみられる同市内の量販店周辺。

 捜査本部は被害者の韓国・済州島出身、康(カン)善福(ソンボク)さん=当時(32)=の遺体が見つかった3月29日から、遺棄現場周辺で見つかっていない遺体の頭部や遺留品を捜索していたが、17日で中断していた。

 捜査本部は、飯沼容疑者が遺留品を捨てた場所について新たな供述をしたため捜索を再開。捜査員6人が量販店周辺の側溝の中をビデオカメラで調べ、遺棄現場周辺では金属探知機を使って捜索した。

 飯沼容疑者は康さんの殺害を認める供述をしており、捜査本部は拘置期限の22日に殺人容疑で再逮捕する。

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