埼玉新聞 8月26日(月)23時9分配信
飯能市など県西部の山間地域で、雨水を流すため道路や林道に設置している鋳物やスチール製の「グレーチング蓋(ぶた)」の盗難が相次いでいる。飯能市では今年4月から26日までの約5カ月間に計116枚(40万円)が被害に遭った。盗んだふたは転売されるとみられている。市は飯能署に窃盗の被害届を提出。ふたが抜き取られて生じた空間に落下などしないよう、市民らに注意を呼び掛けている。
同市生活安全課によると、側溝に設置したものが多く被害に遭い、連続してではなく間を空けて抜き取られるという。道路横断溝に設置しているケースでは、乗用車が通過する部分は抜き取らず、端部に設置したものが抜き取られている。
特に同市小岩井地区の林道や苅生地区の市道では9回44枚の盗難被害があり、市は重点的に対策を取っている。
同様の被害は越生町や毛呂山町の山間部でも確認されているという。
市はふたが盗まれて空間が生じた部分に人や乗用車が落下する危険があるとして、コンクリートでふたをしている。今のところ人身被害はない。
一方で(1)市内全てのグレーチング計600枚の片隅を黄色スプレーでマーキング(2)注意看板を設置(3)不審者の情報提供を依頼(4)警察への情報提供と夜間のパトロール強化を依頼―するなどして対応している。