25日午後1時半ごろ、和歌山市永山の県道交差点で、歩いて横断中の小学1年の男児3人が乗用車にはねられ、2人が右足の骨が折れるなどの重傷、1人が顔などに軽傷を負った。通行人からの110番通報で和歌山東署員が駆けつけ、乗用車を運転していた同市下三毛、小谷雅俊容疑者(73)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。
署によると、はねられたのはいずれも市立東山東小1年で同市明王寺に住む大堀達也君(7)、中村創(そう)君(7)、今井颯良(そら)君(7)。大堀君と中村君がそれぞれ右足の骨折などで重傷、今井君が軽傷。
署によると、現場は信号機のある交差点。信号機は、市道側に車が来たり、横断者がボタンを押したりすると反応して県道側が赤に変わる。付近にいた複数の人の証言では、男児3人は青信号で南から北に県道の横断歩道を渡っていて、東から来た車にはねられたという。男児3人は下校途中だったという。小谷容疑者は紀の川市内の親族の家から和歌山市の中心部に行く途中だったと話しているという。
事故直後の様子を目撃した近所の40代の女性によると、ドーンという音を聞き家の外に出ると、男児が3人とも側溝に落ちていて、小谷容疑者の乗用車は交差点を20メートルほど通り越した所で停車していたという。
東山東小学校などによると、3人はこの日の授業が終わってから一緒に下校したとみられる。学校では5月に警察官らによる交通安全教室を開き、児童に横断歩道の歩き方を教えていたという。