富士吉田市郊外にある明見(あすみ)湖。市の景勝地でもあるこの湖で19日、市民らが参加して外来魚の駆除と、湖のヘドロを掘り出す大がかりな作業があった。
暑いさなかの大掃除。湖の水はポンプアップして、近くの側溝に排出。さらされた湖底のヘドロを、パワーショベルがさかんに掘り出した。空き缶はもちろん、車のタイヤも不法投棄されていた。
地元の人たちは湖に入り、外来魚を追い込んで網ですくい捕った。芝生に広げた大型シートに並んだ外来魚を、子どもだけでなく大人も集まり、興味津々といった様子でながめていた。
「昔はここで泳いだもんだ」と男性。湖に生い茂るハスを見やり、「外来魚はまだあそこらへんにいるだろう」という人も。それでも湖は、大勢の人の手で美しさを取り戻した。(上田真仁)