【島根女子大生遺棄事件】発見された靴は被害者のものと特定できず

広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山で昨年11月6日、島根県立大1年、平岡都さん=当時(19)=の遺体が見つかった事件で、両県警の合同捜査本部は24日、浜田市の同大女子寮近くで発見した靴について「被害者のものと特定できなかった」と発表した。

 靴は昨年11月30日、平岡さんが住む寮近くの道路沿い側溝から見つかった黒色スニーカータイプの左足用。平岡さんが通信販売で購入し、色や足サイズ22・5センチも一致していた。捜査本部は、平岡さんの靴と、ほぼ間違いないとみて、警察庁科学警察研究所の協力も得て島根県警科学捜査研究所が鑑定した結果、平岡さんの皮膚組織などのDNA型が確認できなかった。靴がいつから置かれたかも不明という

石敷き広場出土

奈良県明日香村の飛鳥京跡の北側で、7世紀の石敷き広場の一部や、石組みの溝が出土し、県立橿原考古学研究所が9日、発表した。広場は直径30センチ程度の平らな石をきちんと敷き詰めた造りで、飛鳥時代に置かれた歴代の宮殿周辺の姿を知る手がかりになりそうだ。

 広場は日本最古の寺院・飛鳥寺の南側に接しており、過去の調査から、東西約70メートル、南北約20メートルとみられている。今回は、その南端部(東西約4メートル、南北約5メートル)が出土。広場南側で幅80センチのテラス状の遺構が確認された。さらにその南には石組みのL字形の溝(幅60センチ、深さ10センチ)があり、寺に関連する施設とみられる。

 別の調査区では、幅3メートル、長さ4メートル以上の石組みの溝も出土した。

 現地説明会は14日午前10時30分から午後3時30分。小雨決行。奈良交通バス飛鳥大仏前下車。

(2010年2月10日 読売新聞)

涙雨…ヤクルト選手ロッカーが“水没”

ヤクルトは15日、選手のロッカー室が“水没”するアクシデントに見舞われた。前夜からの豪雨で室内練習場近くの側溝があふれ、真下に位置する地下のロッカー室まで雨水が流れ込んだ。この日は業者が清掃作業に追われた。

 特に宮本、吉本、相川ら野手陣が被害を受けた。バットやグラブ、スパイクは水浸し。福地にスパイクを借り練習した吉本は「ファーストミットが(水分で)でかくなってた」と苦笑いだった。この日午前1時過ぎには沖縄県中南部に大雨・洪水警報が発令され、高田監督も「すごい雨だったらしいからね」と困った表情で話した。

 浦添で初めてキャンプを行った00年、ブルペンで雨漏りが起きて突貫工事が行われたが、今回のようなハプニングは初めて。相川は「(野球道具は)雨の日もぬれるんだから」と気持ちを切り替えていた。

中2男子生徒が殴られ重体、兵庫 中学生4人逮捕

兵庫県警豊岡南署は15日、同県豊岡市の市立中学2年の男子生徒(14)に殴るけるの暴行を加えたとして、傷害の疑いで中学2年で14歳の少年2人と、中学3年で15歳の少年2人の計4人を逮捕した。暴行を受けた男子生徒は頭を強く打ち、意識不明の重体。

 県警によると4人はいずれも容疑を認め「悪口を言われたので殴った」と話しており、詳しい経緯を調べている。

 逮捕容疑は14日夜、豊岡市日高町の路上で男子生徒を殴ったりけったりして重傷を負わせた疑い。

 県警によると、4人は14日夜、男子生徒の自宅を訪れて連れ出した。4人のうち3人は重体の男子生徒と同じ中学校。中2の1人が市内の別の中学校に通っている。

 豊岡市消防本部によると、14日午後11時10分ごろ、男子生徒が頭にけがを負い側溝に落ちていると家族から119番があり、救急車で病院に運んだ。

特別陳列:ここまで分かった平城京の姿--6日~来月22日・橿考研博物館 /奈良

◇長きにわたる発掘調査、成果を展示 出土品や全体像紹介--6日~来月22日
 発掘調査の成果を基に平城京の姿を紹介する平城遷都1300年記念特別陳列「平城京発掘-ここまでわかった奈良の都」(毎日新聞奈良支局など後援)が6日から、県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市畝傍町)で始まる。これまでの発掘調査の出土品から、当時の人々の暮らしぶりを知ることができる。3月22日まで。【高島博之】

 発掘調査は、1922年に平城宮跡が国の史跡に指定されたことに伴って始まった。平城宮跡は奈良文化財研究所、それ以外の京域は奈文研、橿考研、奈良市教委、大和郡山市教委が担当しており、こうした関係機関が展示に協力している。

 平城京は方位にのっとった大小の道路が整備され、最も大きな朱雀大路は幅約70メートル、長さ約3・8キロもあった。ちょうど関西国際空港の滑走路とほぼ同じ規模だったことが、長年の発掘調査で明らかになった。朱雀大路を含め、平城京全体の構造を分かりやすく紹介する。

 ◇整備された道路や水路
 大路や小路と呼ばれる道路の両脇には側溝が掘られた。最大の朱雀大路の側溝は幅6メートルあり、単なる排水路ではなく、物資輸送の水路だったことがうかがえる。また、当時の暮らしを物語る遺物が出土している。

 ◇願いや呪い、人形に込め
 三条大路の側溝や東市と呼ばれる市場のそばを流れる東堀河の発掘調査では、木製や銅製の人形(ひとがた)が数多く見つかった。人形は、病気払いの願いや呪いを込めて、水に流すまじないに使ったとみられる。

 ◇偽金造りの現場跡?も
 莫大(ばくだい)な費用がかかる平城京造営を支えるため、和同開珎(かいちん)などの貨幣造りが盛んに行われた。しかし、公的な記録に残っていない場所から貨幣造りの跡が発掘されており、私鋳銭(偽金)が造られていた可能性があるという。

 当時の庶民の暮らしぶりが分かるような日用品のほか、奈良時代の政権中枢を担った皇族や貴族の邸宅跡から見つかった出土品も並べられるという。月曜休館。大人400円、高校・大学生300円、小中学生200円。

吉和で雪上訓練 JAF広島

日本自動車連盟(JAF)広島支部は2日、廿日市市吉和の広島県立もみのき森林公園で、若手のロードサービス隊員を対象にした雪上研修を実施した。

 入社4年目までの隊員9人が参加した。時折、雪が舞う中、レッカー車のタイヤにチェーンを装着。積雪約10センチの広場で、側溝に脱輪した車をつり上げるまでのレッカー作業を訓練した。

 正木辰也隊長が「積雪時は、作業現場近くを通る車両がスリップする危険もある。特に下りの車への注意が必要」と指導。若手隊員たちは一つ一つの手順を確認しながら、真剣な表情で作業を進めていた。

 訓練は泊まり込みで3日もある。正木隊長は「研修を通して、雪の危険性を体感してもらい、技術向上につなげたい」と話していた。

長野市街地にイノシシ3頭出没 住民びっくり 2頭捕獲

長野市北部の住宅地で30日、少なくとも3頭のイノシシが出没、門扉やガラス戸などを壊す被害を出し、長野中央署や市などが追跡する騒動になった。市危機管理防災課によると、2頭は捕獲したが、1頭は山林へ逃げた。けが人は報告されていないが、かみつかれそうになった人も。3頭も住宅地に現れることは珍しいといい、市周辺部の里山でイノシシが増えている影響を指摘する声が出ている。

 同署によると、同日午前11時50分ごろ、長野市湯谷の住民から「2頭のイノシシがいる」と通報があった。

 市や県などの情報を総合すると、湯谷団地、吉田、稲田、富竹で、門扉の一部を壊す、建物のガラス戸を割る、車と接触する-などの被害があった=地図。1頭は午後1時ごろ、三輪のドラッグストア脇の側溝で捕獲、もう1頭は午後2時すぎに柳原の民家近くで捕獲された。別の1頭は午後4時ごろまでに上水内郡飯綱町境に近い同市吉(よし)の山林へ逃げ去り、見失った。

 市によると、捕獲されたのは雄と雌で、ともに体長約1メートル、体重40~50キロ。殺処分された。市はイノシシを追跡中、三輪や吉田では防災無線を通じて注意を呼び掛けた。

 柳原の男性(80)は午後1時半ごろ、庭木の剪定(せんてい)をしようと出た自宅庭にイノシシがいた。「2、3メートル先から、まさに猪突(ちょとつ)猛進で向かってきた」。ズボンにかみついたため、持っていた剪定用のこぎりでとっさにイノシシの頭を打つと、離れたという。

 柳原の捕獲作業を手伝った近くの長野市議、中野清史さん(59)は、国道18号に近い住宅地で近くには幼稚園もあるため、「過去に近所でイノシシが出たとは聞いたことがない」と驚いていた。

 市猟友会連絡協議会の小山英雄会長(70)は「3頭も住宅地に出没するのは珍しい」と指摘。繁殖力が強いとし、「市周辺部で野生の個体が増えて、山だけにいられなくなったのでは」とみている。

鳥栖の会社員殺害:謝礼金を期間延長 有力情報提供に遺族 /佐賀

鳥栖市飯田町の市道で04年2月、福岡県大刀洗町の会社員、入口和俊さん(当時24歳)が他殺体で見つかった事件で、鳥栖署は29日、有力情報の提供者に和俊さんの遺族が私費で最高200万円の謝礼金を支払うことを定めた協定の期間を延長したと発表した。

 来月9日で事件発生から6年になるのを前に、和俊さんの父親の俊(たかし)さん(72)は「犯人に(遺族が)あきらめたと思われたくない」と話した。同時に、殺人などの凶悪重大事件の時効を廃止する刑事訴訟法改正の要綱骨子案を法務省が法制審議会の専門部会に示したことについては「一生追われるという心理的な圧力を犯人に与えられるかもしれない」と、実現に期待をにじませた。

 延長期間は2月9日から1年間。昨年2月に結んだ協定の期間は1年間で、期限後は改めて継続を検討することになっていた。

 警察庁は08年2月、和俊さんの事件を解決に結びつく情報を提供した人に300万円を上限として公費から懸賞金を支払う対象に指定したが、昨年2月の指定期限切れ後は延長されなかった。

 和俊さんは04年2月9日午前10時ごろ、現場の市道の側溝に脱輪した軽乗用車内で他殺体で発見された。8日深夜から9日未明の間に、助手席でシートを倒して休んでいたところ、運転席側から鈍器で頭を数回殴られたとみられる。

 情報提供は鳥栖署捜査本部(0942・83・2131)。【遠藤雅彦】