県警交通指導課などは21日、交通事故を装い保険金をだまし取ったとして、高知市朝倉、無職、山中純一(60)と長女で同市鴨部、無職、真由美(38)の両容疑者=いずれも詐欺罪で公判中=ら4人を詐欺容疑で逮捕した。同課によると、いずれも容疑を認めているという。他に逮捕されたのは、山中容疑者の次女で同市鴨部3、介護士、山中博恵(36)とめいで同市塚ノ原、介護士、植田智子(33)の両容疑者。
逮捕容疑は、共謀して昨年4月16日午前11時半ごろ、土佐市高岡町の県道で、植田容疑者が運転する軽乗用車に他の3人が同乗。道路左側の側溝へ車輪を脱輪させ、全員が首や腰を負傷したかのように装い、同年5月から今年2月までの間、保険会社に31回にわたり傷害慰謝料などの名目で約1140万円を入金させだまし取ったとされる。
山中純一と真由美の両被告は06年11月に南国市内の駐車場で交通事故を偽装し、保険金をだまし取ったとして同容疑で先月逮捕、起訴されている。【千脇康平】