十四日夜から十五日午後にかけ、東武越生線の越生駅(越生町越生)-坂戸駅(坂戸市日の出町)の約十キロ区間の線路に石などが置かれる事件が五件相次いだ。いずれも列車は置き石などを踏んで異音を感じ、安全確認のため現場で四分~十二分停車した。脱線はなく、乗客計約四百人にけがはなかった。西入間署は同一犯が車などで移動し、石などを置いた可能性があるとみて列車往来危険容疑で調べている。
同署によると、十四日午後十時二十分ごろ、鶴ケ島市中新田で、上り電車がコンクリート片を踏んだ。約二十分後に坂戸市浅羽で下り電車が鉄製の側溝のふた(縦六十センチ、横三十センチ)を、同十一時三十五分ごろには同所で下り電車が石を、十五日午前五時二十分ごろには鶴ケ島市下新田で始発の上り列車が鉄板(縦三十センチ、横三十三センチ)を踏んだ。さらに同午後一時二十五分ごろには越生町上野東で下り電車が鉄製の側溝のふた(縦六十センチ、横三十八センチ)を踏んだ。
越生線では十月中旬-下旬も三~四件の置き石があったという。