感謝状:富士宮市長に 行政無線で逃走情報、窃盗容疑3人逮捕 /静岡

富士宮市が行政無線で窃盗事件の容疑者3人の逃走情報を流したことで逮捕につながったとして、県警は小室直義・同市長(61)に感謝状を贈った。行政無線は災害情報の放送に主に使われており、県警によると不審者に関する情報提供を呼びかけるのは異例という。

 事件は2月9日午前6時ごろ、三島署員が三島市内で盗難ナンバープレートを付けた不審な車を発見。緊急配備されたパトカーが富士宮市内まで車を追ったが、乗っていた男3人は車を捨て、ばらばらに逃走した。

 同市は富士宮署から相談を受け、不審者が逃走したとの情報を行政無線で放送。市民から「見知らぬ男が全力で走っていた」「側溝の中に男がいた」などの情報が約50件寄せられたという。同署は1回目の放送から約2時間後、3人を市内で次々に見つけ、窃盗容疑で逮捕した。

 小室市長は「とっさの判断が良い結果につながった。振り込め詐欺の注意喚起など今後に生かしたい」と話した。【平林由梨】

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