亜鉛メッキ鋼板カルテル初公判 各社、起訴事実認める

3月31日23時52分配信 産経新聞

 亜鉛メッキ鋼板の販売をめぐる価格カルテル事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪に問われた、新日本製鉄子会社の日鉄住金鋼板(東京)など大手鋼板メーカー3社と当時の担当幹部6人の初公判が31日、東京地裁(半田靖史裁裁判長)で開かれた。各社と担当幹部は起訴事実を全面的に認めた。

 ほかに起訴されたメーカーは日新製鋼(同)と淀川製鋼所(大阪)。JFE鋼板(東京)も関与したが、カルテルを自主申告したため告発が見送られている。

 検察側は冒頭陳述で、摘発以前から価格カルテルが続けられ、離脱しようとした会社には謝罪させたこともあると指摘。平成18年1月ころから、材料価格が高騰したため、値上げの必要に迫られていたとした。

 起訴状によると、担当者6人は18年4~6月、亜鉛メッキ鋼板の販売価格を値上げするため会合を開き、7月出荷分から1キロあたり10円値上げすることで合意したとされる。

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