新日鉄、日本溶接協会賞で受賞

6月12日21時40分配信 レスポンス

新日本製鐵は、2008年度日本溶接協会賞で「技術賞」(開発奨励賞)と「溶接注目発明賞」を受賞した。賞は、日本溶接協会が、日本の溶接界に多大な貢献のあった技術を表彰するもので、11日に表彰式がおこなわれた。

技術賞(開発奨励賞)を受賞したのは「高耐食亜鉛めっき鋼板用タッチアップレス溶接材料の開発」。

同技術により商品化された溶接材料「FC309SD」(日鐵住金溶接工業)は、溶接部タッチアップ補修が省略できる効果に加えて、溶接部の耐久信頼性が向上すること、更には良好な溶接外観によって意匠性も向上することで、市場から高い評価を得、用途を広めつつある。

受賞したのは同社の児玉真二主任研究員、石田欽也研究員、浅井謙一マネージャー、日鐵住金溶接工業の長崎肇所長、日鐵住金溶接工業の水本学課長代理研究員。

溶接注目発明賞を受賞したのは「溶接ワイヤおよび溶接方法」。

同技術は、溶接部の割れなどの原因となる溶接部の残留応力を低減させる技術。同技術により開発された溶接材料として「SM10N」(日鐵住金溶接工業)があり、自動車分野、建機分野などの疲労問題解決に既に適用され、今後も適用拡大が期待される。

今回受賞したのは新日鉄の糟谷正主幹研究員、斉藤直樹主幹研究員、日鐵住金溶接工業の千葉利彦課長、日鐵テクノリサーチの小林順一所長。

《レスポンス 編集部》

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