ポスコ年産40万トンのCGL工場、メキシコに完成

8月9日16時32分配信 聯合ニュース

【メキシコ・アルタミラ8日聯合ニュース】ポスコが自動車産業の中心地、北中米地域に生産から販売まで一括供給体制を構築した。
 ポスコはメキシコタマウリパス州のアルタミラ近くで6日、鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長ら同社関係者とカルデロン大統領をはじめとする主要関係者300人余りが出席するなか、自動車用高級素材の溶融亜鉛めっき鋼板ライン(CGL)工場の完工式を行った。ポスコが海外に自動車鋼板工場を完成したのは今回が初めて。
 この工場は年産40万トン規模で、亜鉛めっき鋼板、亜鉛合金めっき鋼板などを生産する。圧延、めっき、溶融亜鉛設備などが連結された370メートルに達する生産ラインが、3交代で24時間稼動する。1日に生産するコイルだけでも、長さ5000ミリメートルのものを基準に500個に達するほか、生産鉄鋼の厚さを0.4~2.0ミリメートルまでさまざまに調整できる最新設備を整える。

 ポスコはこの工場の完成で、米州地域の足場を確保した。メキシコではすでに2つのサービスセンターを運営しているほか、今回完工した工場のそばに物流基地も完成させている。今後、さらに米国東南部にサービスセンターを新設し、米州地域供給シスムを完成させる計画だ。欧州を念頭に置き進めているインドのCGL工場も含めると、グローバル鉄鋼会社としての地位を固めたことになる。
 鄭会長は「メキシコ工場完工は、北米市場への第一歩。北米市場を狙った大変重要な橋頭堡だ」と強調した。現代・起亜自動車をはじめメジャー自動車メーカーはアラバマ州やジョージア州など米東南部に工場を移転しており、メキシコにもフォルクスワーゲン、クライスラー、ゼネラル・モーターズ(GM)などが位置するだけでなく、1000社余りの部品メーカーが密集している。こうしたなか、メキシコCGL工場は、戦略的要地として遜色ないと期待がかかる。鄭会長は、米国を含む北米、中南米は今後、大変重要な市場として成長すると予測しているとし「2010~2012年に800万トンの自動車用鋼板を開発・供給することで、名実ともに技術でリードするグローバル鉄鋼会社として踏み出したい」と抱負を示した。
 メキシコ側からも、全面的な支援を受けている。工場建設では、設備と建設機資材に特別関税の免除を受けたほか、国外輸出用輸入素材に対しても特別関税の例外が認められた。州政府も投資インセンティブに対する3年間の猶予、登録税50%減免などの恵沢を提供した。カルデロン大統領は、完工式で「着工当時、つらく厳しい政治・経済的状況でもメキシコと自動車産業を信じ、投資したポスコに感謝する」と、謝意を示した。
japanese@yna.co.kr

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