伊勢湾台風:50年 気象台職員が防災対策講演--豊川 /愛知

月27日12時1分配信 毎日新聞

 伊勢湾台風から50年を迎えた26日、豊川市新道町の市勤労福祉会館で名古屋地方気象台の伊藤春夫防災調整官が「台風シーズンと気象にかかる防災対策~伊勢湾台風50年を振り返って」と題して講演した。市などの主催で自主防災会のメンバーら約250人が参加。
 伊藤調整官は伊勢湾台風の教訓から避難の重要性を強調した。伊勢湾台風の6年前、53年の台風13号では高潮で三河湾沿岸を中心に72人が犠牲になったが名古屋では被害が少なかった。このため伊勢湾台風では、三河地方の自治体は早めに避難命令を出して効果があったが、名古屋では避難が遅れたという。また、避難に備えて「いつごろ逃げるかシミュレーションしておくと良い。雨が降り出してから避難する際は側溝に落ちる危険性もあり、逃げるタイミングが大切」とアドバイスした。【中島幸男】

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