ハンドル型電動車いすにJIS規格制定 経産省、事故多発受け

高齢者が主に使うハンドル型電動車いすで事故が多発している問題で、経済産業省は9日、安全基準などを定めた日本工業規格(JIS)を新たに制定すると発表した。回転性能など3項目の製品特性について、最大3つの星で表示するようにも求め、購入時に分かりやすくする。制定は、貿易上の手続きを経て、12月20日付の予定。

 ハンドル型では経産省が重大事故情報の収集を始めた昨年5月以降、下り坂での転倒や側溝への転落など30件の事故が報告され、高齢者8人が死亡、9人が重傷となっている。経産省は法規制も検討したが、利用者の様々なニーズに対応した利便性の確保などに配慮し、まずJIS規格を制定することにした。

 10度の傾斜を最高速度で急旋回したり、5センチの段差を降りたりしても転倒しないことや、乗降時に誤ってアクセルレバーに触れないことなどを規定。一部の新幹線の車内で利用できる小回り性能の確保も定めた。(00:42)

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