阪神大震災:記憶を後世に 神戸大付属図書館、防災未来センターが合同資料展 /兵庫

来年1月で発生15年を迎える阪神大震災の記憶を伝えようと、神戸大付属図書館(神戸市灘区)と人と防災未来センター(同市中央区)で、所蔵する震災関連資料を相互に展示する合同資料展「資料が語る 阪神・淡路大震災の記憶と現在(いま)」が開かれている。来年1月22日まで。

 神戸大付属図書館では、震災当日の新聞号外や定点撮影写真など同館所蔵資料と、地震でゆがんだ側溝のふたや止まった時計などの同センター所蔵資料の計約30点を展示。

 同センターでは、ボランティア団体が復興情報を掲載していたミニコミ誌などの所蔵資料と、同館が保管している震災当時の新聞など約30点を用意。展示物は順次更新する。同センター震災資料専門員、兒玉州平さん(28)は「資料から震災直後の生活を読み取ることができる。震災を体験していない人にも知ってほしい」。

 11月28日には岩崎信彦・神戸大名誉教授と佐々木和子・神戸大地域連携研究員が「資料保存」という観点から震災について講演する。無料、定員120人。問い合わせは同センター資料室(078・262・5058)。【近藤諭、金森崇之】

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