浜田女子学生遺棄事件で、先月末に浜田市内の道路沿いで発見された島根県立大1年平岡都さん(19)=同市原井町=のものとみられる靴は、少なくとも発見の約2週間前までに現場にあった可能性が高いことが14日、島根、広島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
複数の捜査関係者によると、靴には雨にぬれた跡があるなど、発見時には一定の時間が経過していたとみられる。松江地方気象台によると、浜田市内では11月前半を中心に複数回、雨が観測され、18日以降はほとんど降っていない。
靴があったエリアは、遺体が発見される前の10月28日から11月4日にかけて島根県警が捜索、捜査本部は、捜索後に何者かが置いた可能性も視野に入れているが、靴の状態などから、平岡さんが発見現場で何らかのトラブルに遭遇した際に脱げ落ちたという見方を軸に捜査を進めている。
捜査本部によると、靴は11月30日、平岡さんが住んでいた寮近くの国道9号バイパス側道の側溝で発見。通信販売で県内では数足しか販売されておらず、その購入履歴や他の購入者への照会、黒っぽいストラップ付きの形状、サイズなどから、平岡さんが行方不明となった10月26日にはいていた靴とみている。DNA鑑定で最終的な確認を続けている。