水質汚濁:基準超す廃液流した疑い、会社社長逮捕 千葉

排水基準の180倍の鉛や3倍のカドミウムを含む工場廃液を東京湾に流したとして、千葉海上保安部は11日、千葉県市川市千鳥町、廃バッテリー処理会社「市川精錬所」社長、吉田茂容疑者(63)を水質汚濁防止法違反容疑で逮捕した。保安部によると、「知りません」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、1月13日~2月17日に計26回、精錬所の排水口から東京湾につながる側溝に、排水基準を超す有害物質を含む排水を流したとしている。

 市川市によると、同社は自動車の使用済みバッテリーを解体し、鉛を精錬して販売していた。2月9日に行った排水調査で、基準を超えていたため市は改善を勧告。同社は「廃液を中和・ろ過する処理施設を修理する」と答えたという。東京湾沿岸の住民の健康被害は報告されていない。【荻野公一】

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