オフタイム:第二の故郷に /福島

「こんにちは」

 阿武隈川の土手を歩いていたら、通り過ぎた中学生にあいさつされた。福島市に来て2日目。顔見知りでない人に、すがすがしくあいさつされるとは思ってもみず、うれしさと驚きを感じた。

 4月の入社前、初任地が福島と聞いた時は、思い浮かぶものはほとんどなかった。しかし今は違う。福島県内を取材する度に知識が増える。そして何より人の温かさに心動かされる。桃の花の取材で訪れた果樹園で、側溝に車のタイヤがはまった時は、近所の人が集まってくださり、協力して引っ張り上げてくれた。道を譲った小学生に振り返ってお辞儀された時は、こちらも思わず頭を下げ返してしまった。

 記者として動き出してまだ間もないが、これまでは紙面を通じてしか触れることのできなかったニュースと直接向き合い、取材する日々に、責任の大きさを感じつつやりがいも覚える。

 心温まる出来事に触れる度に福島に来て良かったと心から思う。先輩に初任地は第二の故郷になると言われた。その通り私にも「福島愛」が芽生えつつある。【長田舞子】

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