12日午前3時ごろ、仙台市青葉区川内の市道で、「男性が車の下敷きになっている」と通行人から110番通報があった。宮城県警仙台中央署員らが軽乗用車の下から男性を救出したが、搬送先の病院で死亡が確認された。現場に車が脱輪した跡があり、男性に外傷がないことなどから、同署は脱輪した車を復旧中に病死した可能性もあるとみて、死因の特定を急いでいる。
同署によると、死亡したのは同市太白区の会社員、石村綾一さん(45)。運転席側の車体裏に頭を入れるような形で、あおむけに倒れていた。軽乗用車は発見時、エンジンがかかったままでギアはバックに入り、運転席側の窓が開いていたという。
現場の脇にある側溝と、車の左前輪ホイールにこすれた跡があり、遺体に吐しゃ物で窒息した痕跡がみられたことなどから、同署は石村さんが脱輪した車を車道に戻している最中に何らかの発作を起こして死亡した可能性があるとみて家族らから持病や体の変調がなかったかを確認している。