高校生殺害事件 解決誓う

五霞町で2003年7月、東京都立高校1年の佐藤麻衣さん(当時15歳)が他殺体で見つかった事件で、遺体が発見された日を前に、県警の捜査幹部ら約20人が21日、現場を訪れ、花を手向け、事件解決への決意を新たにした。

 事件発生時、境署長として捜査に携わった助川大刑事部長は「現場の様子や道路の流れなどがだいぶ変わった」と当時の様子との違いを確認し、「7年前とは違うと思って捜査しないと犯人にたどり着かない」と幹部らに呼びかけた。

 佐藤さんは03年7月9日、同町川妻の町道脇側溝で倒れているのが見つかった。死因は絞殺による窒息死。埼玉県草加市の東武伊勢崎線谷塚駅近くにある瀬崎浅間神社の祭りで同6日夜、出店の手伝いをした後、足取りが途絶えた。

 事件は、07年から始まった公費懸賞金制度の県内適用第1号となったが、これまで犯人に結びつく有力な手がかりは得られていない。また、殺人の公訴時効廃止などを柱とした今年4月施行の改正刑事訴訟法と刑法により、時効廃止の対象事件となった。

 黙とうをささげた助川部長は「あっという間の7年間だった。佐藤さんが元気なら、ちょうど青春を謳歌(おうか)している年代。無念の思いを晴らすため、一層の捜査を進めたい」と話した。

 情報提供は境署捜査本部(フリーダイヤル0120・006・475)へ。7月4日には、同神社境内で境署員らが情報提供を呼びかける。

(2010年6月22日 読売新聞)

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