村上市蒲萄(ぶどう)の国道7号脇の側溝で切断された男性の胴体と両脚が見つかった殺人・死体遺棄事件で、胴体が包まれていた布から被害男性のものではないDNAが検出されたことが、捜査関係者への取材で分かった。しかし、状態が悪く、性別などは特定できないという。事件発覚から25日で1カ月。村上署捜査本部は、被害男性と特徴の似た行方不明者らとのDNAなどの照合を続けているが、身元の特定には至っていない。
遺体のうち頭部と両手首から先は未発見のまま。遺体の腐敗状況から、発見の2日前の5月23日夜に殺害された可能性が高いとみる捜査関係者もいる。
捜査関係者によると、被害男性のDNAを採取し、約9万人分のDNAが登録された警察庁のデータベースと照合したが、該当するものはなかった。また、関東以北を中心に4月以降、家出人捜索願が出された行方不明者らの情報を収集。家族への聴取やDNAなどで250人以上と照合したが、被害男性とは一致しなかった。
捜査本部は、現場付近を通行する運送会社や周辺住民らから聞き込み捜査も続けている。遺体が発見された5月25日朝、現場のUターン場に立ち寄ったという男性がいたが、側溝内までは見ていなかったという。【畠山哲郎、川畑さおり、塚本恒】
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◆被害男性の身体的特徴◆
年齢:20~30歳前後
身長:175~180センチ
体重:65~70キロ
足のサイズ:24.6センチ
靴のサイズ:26~27.5センチ
血液型:A型
その他:入れ墨、手術痕、やけど、目立ったほくろ、注射の跡などはなし
※村上署捜査本部調べ。一部は推定。情報の連絡先は同本部(電話0254・52・0110)へ