線路転落女性、レール間?で無事 名古屋の地下鉄八事日赤駅

 31日午後9時45分ごろ、名古屋市営地下鉄名城線左回りの八事日赤駅(同市昭和区)で、列車が入ってくる直前に同区の女子大生(19)がホーム最後部付近から転落、男性運転士(30)が非常ブレーキをかけたが、女子大生の落ちた場所を2両分通過して止まった。女子大生は頭やひざに切り傷を負った程度で済んだ。

 昭和署や市交通局によると、女子大生は転落後に列車と接触してレールの間に倒れ、列車はその上を通過して助かったとみられる。運転士は「軌道内に人が進入してきた」と話しているという。

 交通局によると、進入時の列車の時速は約43キロ。レール間の地面と列車のすき間は35センチしかないが、こうしたケースはまれにあるという。線路には血痕が付いており、先頭車両の正面下部の連結部分に塗装のはげた跡があり、女子大生はここに接触して倒れた可能性がある。

 事故後、女子大生は線路脇の側溝付近にうずくまっていたところを消防に救出された。隊員には「どうして落ちたのか分からない」と話したという。

 この事故で、名城線と名港線が36分にわたり運転を停止。約2500人に影響した。

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