金属盗:排水路覆いの窃盗警戒 松山など県道沿い、被害115枚120万円 /愛媛

◇先月末の8日間で
 松山市や周辺の山間部の県道沿いの排水路で先月23日から同30日にかけ、計115枚が無くなっているのが判明した覆いのグレーチング。県によると、被害総額は約120万円に上る。県外のメーカーによると、グレーチングは比較的価格の高い鉄などの金属で作られ、県外のスクラップ業者に持ち込んだケースもあるという。県警は窃盗容疑で捜査している。【村田拓也】

 県中予地方局によると、盗まれたグレーチングは縦1メートル、横40センチ、厚さ5センチ▽縦横0・6メートル、厚さ5センチ--の2種類でどちらも重さ約40キロ。被害は松山、伊予両市の山間部に集中しており、同局は人目の少ない夜間に盗まれたのではないかとみている。

 グレーチングを製造・販売する県外の会社によると、グレーチング製造には1トン約30万円の鉄を使用しており、スクラップ業者では1トン2万円程度で取引されているのではないかという。また同社によると、他県では盗まれたものがバーベキューの網として使用されているのが見つかった例もあるという。

 今月2日には、砥部町内の町道に取り付けられたグレーチング18枚を盗んだとして、松山南署が松山市竹原3、無職、赤松誠容疑者(33)を窃盗容疑で逮捕した。同署によると、赤松容疑者は調べに対し、「業者で換金した」と供述しているという。同署は余罪がないか調べている。

 県中予地方局は夜間のパトロールを強化すると共に、山間部を中心にグレーチングとコンクリート製の水路のふたを連結して固定させるなどの対策をする方針だ。

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