タクシー強盗殺人 現場に土地勘か

新潟市東区で1日深夜、三洋タクシー運転手阿部次男さん(63)=同市西区寺尾=が車内で殺害され現金が奪われた事件で、県警捜査本部は、犯人は現場に土地勘のある人物の可能性が高いと見て行方を追っている。

 土地勘がある人物とみられるのは、犯行現場となった住宅街にタクシーが直行している状況などから。犯行時刻とされる午後11時ごろは周辺の人通りはほとんどない。公共交通機関もこの付近ではほぼ利用することができない。

 これまでの捜査で、タクシー発見現場北側の公園で阿部さんのバッグが、その数百メートル東の路上でカード類が見つかっていることから、犯人は現場から東方向に逃走したとみられる。

 2カ所以外では、これまでのところ遺留品が見つかっておらず、捜査本部は7日も両地点の周辺などを15人体制で念入りに捜索した。

 逃走経路にあたる可能性のある現場から約400メートル東の路上の側溝や草むらでは、捜査員が長さ130センチほどの棒を持ち、凶器や遺留品を捜した。さらに周辺の民家では不審人物の目撃情報や、逃走手段に使われる乗用車や自転車などの盗難情報の聞き込みにあたった。

 阿部さんのバッグが捨てられていた現場近くの牛海道中央公園の茂みの周辺では、捜査員が足型を採って調べている。

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