6日夕方、滋賀県草津市内の市道を歩いていた高齢の男女が後方から進行してきた軽乗用車にはねられる事故が起きた。2人は死傷したが、クルマは逃走。警察は後に現場に戻った30歳の女をひき逃げ容疑で逮捕している。
滋賀県警・草津署によると、事故が起きたのは6日の午後5時25分ごろ。草津市矢橋町(N35.0.25.3/E135.55.45.9)付近の市道で、道路左側の路肩を歩いていたとみられる高齢の男女が後方から進行してきたクルマにはねられた。
この事故で2人は弾き飛ばされて道路脇の側溝に転落。現場近くに住む69歳の男性が頭部強打でまもなく死亡。63歳の女性が腰骨などを折る重傷を負い、近くの病院に収容されている。
クルマはそのまま逃走したため、警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から約1時間後に同市内に在住する30歳の女が現場に戻って、「自分が事故を起こした」と供述。運転していたクルマには衝突痕があったことから、警察は容疑者と断定。7日未明に自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
現場は幅員約4.5mの直線区間。調べに対して女は「カーステレオを操作していて前を見ていなかった」と供述している。女のクルマは2人をはねた後に止まらずに逃走。その後、自動車修理工場に「電柱にぶつけた」としてクルマの修理依頼を行ったが、破損状況から人身事故に関係したと見抜かれ、修理は拒否。警察への通報を促されたという。