23日午前7時半ごろ、豊田市和会町の猿渡川から油のにおいがすると、周辺住民から市消防本部に通報があった。市が調べたところ、北西約100メートルの運送会社「豊商運和会車庫」の駐車場に止めてあったトラック54台のうち、18台の燃料タンク用ゲージホース(直径約1センチ)が切断され、軽油計約3000リットルが敷地内の側溝を通じて川に流れていた。豊田署が器物損壊事件として調べている。
ゲージホースはタンク内の燃料量が外からチェックできる透明のホース。市によると、川には油膜が少し見られる程度で、魚などの被害はいまのところないという。
同署などの調べでは、同社は22日午後5時~23日午前7時半、無人だった。駐車場南側に監視カメラ付きの出入り口があり、四方は高さ約2・3メートルの有刺鉄線付きフェンスで囲まれている。監視カメラには不審な人物は映っておらず有刺鉄線の一部が切断されており、ここから侵入されたらしい。【中島幸男】