平城宮跡、住民らきれいに…クリーンフェスに370人

 24日に平城遷都1300年祭のメーン会場がオープンする平城宮跡(奈良市)で10日、「第8回平城宮跡クリーンフェスティバル」があり、家族連れの地域住民やボランティアら約370人が清掃活動を行った。

 NPO法人「平城宮跡サポートネットワーク」と奈良文化財研究所の共催で毎年1回、この時期に実施している。参加者は三つのグループに分かれ、約1時間かけて草むらや側溝などに捨てられた空き缶やビニール袋などを回収。昨年とほぼ同じ軽トラック2台分が集まった。

 参加した奈良市菅原町、畑中勇夫さん(69)は「思ったより少なかった。1300年祭の催しがある期間中、みんなが気持ちよく楽しめるように、きれいな状態が続いてほしいですね」と話していた。

桜:地元シンボル倒れる 松山・東雲公園で植え直し /愛媛

◇「無事に根付いて」と願う
 松山市東雲町の東雲公園で、近隣住民らに親しまれてきた桜の木が根元から倒れた。樹齢約50年と公園内で最も大きく歴史があり、今年もちょうど満開で見物客らを楽しませていたところだった。同市は7日、木を生き返らせるために園内で植え直した。あふれんばかりに花を付けた枝は落とされたが、住民らは「無事に根付いて再生してほしい」と願っている。
 市公園緑地課によると、倒れた桜の木は約50年前の公園開設と同時期に園内の南端に植えられ、高さ約7・5メートル、幹周り約1・6メートル。6日朝、根こそぎ倒れているのを付近住民が見つけ、同課に連絡した。
 昨年3~8月の公園改修で、木に近い南側境界に側溝が設けられることになり、木が邪魔になるため、同市はいったんは伐採を検討。しかし住民から「切らないで」との要望があり、側溝にかかる南側の根だけを切って木そのものは現地に残した。また、それ以前から道路にはみ出す南側の枝は枝打ちされていた。同課は、枝打ちで重心が北寄りになっていたことに加え、南側の根がなくなったことが重なってバランスを崩した可能性があるとみている。
 7日午後、木は約2メートル北側に移動して植え直された。作業のため満開の花をつけていた枝はほとんど切られてしまい、近くに住む無職、今井重義さん(66)は「地元のシンボル的な木で、大勢花見客が訪れていたのに」と幾分、寂しそうだった。
 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮では今年3月、樹齢約1000年の大銀杏(いちょう)が根元付近から倒れ、再生の試みが続いている。公園を管理する住民団体「東雲公園管理協力会」の日和佐秀逸会長(77)は「元気に再生して、みんなを喜ばせてほしい」と、松山でも植え直した木が無事に根付くよう、願いを込めていた。【中村敦茂】

河口付近で遺体発見

(秋田県)4日午前、秋田市の雄物川の河口付近で女性が死んでいるのが見つかりました。現場は、秋田市新屋町の雄物川河口付近です。4日午前10時10分ごろ、河口近くの側溝のなかで女性が横向きに倒れていると警察に通報がありました。警察と消防が調べたところ、女性はすでに死亡していました。亡くなったのは近くに住む80代の女性で、この女性については先月31日に「外出したまま夜になっても戻らない」と警察に捜索願いが出されていました。女性に目立った外傷はないということで、警察で死因の特定を急いでいます。現場は、雄物川の河口から400メートルほどの林のなかで、この周辺は近くに住む人の散歩コースになっています。

表彰:同僚をAEDで救命 下関市が職員6人を /山口

下関市は29日、清掃業務中に心筋こうそくで倒れた同僚に迅速な救命措置を施し、一命を助けたクリーン推進課の環境主任技師ら6人を表彰した。市では職員が自動体外式徐細動器(AED)操作などの実習を受けており、奏功した。

 表彰されたのは、環境主任技師の▽渡辺和夫さん(62)▽岡本義広さん(50)▽林真也さん(49)▽松村一男さん(54)▽小熊展充さん(47)--の5人と、環境技師の福間丈志さん(39)。

 市によると、16日午前11時ごろ、同市安岡町の市立安岡小学校前で側溝の清掃作業をしていた環境主任技師の男性(63)が突然、心筋こうそくで倒れたという。一緒に作業していた6人は救急車が着くまでの間、心臓マッサージや気道確保、AEDによる処置などを続けた。男性は29日、リハビリを始めるまでに回復したという。

 中尾友昭市長から表彰状を受け取った6人は「必死だった。仲間の命を助けられたことが一番うれしい」と話していた。【取違剛】

卒業祝賀会で飲酒5時間、小学教頭が酒気帯び運転

 熊本県御船町は31日、町立小学校の男性教頭(45)が酒気帯び運転で摘発されたと発表した。同町教育委員会に「なぜ運転したか分からない。自分がしたことの愚かさを感じている」と話しているという。県教委が処分を検討する。

 町教委によると、26日午後7時から、PTAが主催する「卒業を祝う会」に、ほかの教職員らと出席し、2次会も含めて約5時間、ビール10杯と焼酎2、3杯を飲み、帰宅のため運転。翌日午前1時15分ごろ、同県甲佐町の県道でタイヤがパンクして側溝にはまり、御船署の飲酒検知で呼気1リットルから0.41ミリグラムのアルコールが検出された。