【金武】金武町金武の住宅地にある側溝からトマトが生え、真っ赤な実をつけている。発見した安谷屋正輝さん(54)は「どこから種が来たのか。こんな所で成長するとはすごい」と驚いている。
安谷屋さんは3月下旬ごろに自宅前で草取り作業をしている際、トマトを発見した。側溝にある1センチほどのすき間から芽を出しており、当初は緑色の実が数個あるだけだった。最近になって確認したところ、実が15個ほどに増えて一部は赤く熟していた。
安谷屋さんは「側溝から花が生えるのはよく聞くが、トマトは初めてだ。大切に育てて食べたい」と笑顔で話した。
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コンクリートに香り 小野の阪神工業、試作品開発
コンクリート製品製造販売の阪神工業(小野市)が、香りの立つコンクリート開発に取り組んでいる。社内や地元高校生から出たアイデアを基に試作までこぎ着けた。香りをまちづくりに生かそうと5月29、30両日に同市内で開催される「全国ハーブサミット」への出展も決まり、製品化を目指し改良を重ねている。(三宅晃貴)
同社は1967年設立。道路の壁や側溝などコンクリート製建設資材を手掛け、2009年度の売上高は約50億円。建設需要の落ち込みに対応するため、社内で新製品のアイデアを募ったところ、女性従業員が「コンクリートの冷たくて無機質なイメージを変えるようなすてきな香りがする製品ができれば、癒やされるのではないか」と提案し、昨年9月から開発し始めた。
また同社は、小野商工会議所などが音頭を取り、市内の企業と市民が共同で売れる商品づくりを目指す取り組みにも参加。用途を探ろうと、県立小野高校の生徒と教諭ら86人に活用法をアンケートした。その結果、トイレや風呂場など水回りでの利用が見込まれることが分かった。
コンクリートに香水を混ぜて固め、試作品ができあがったが、香りが3カ月ほどで消えてしまうのが課題という。同社は「香りの持続性を高めて、これまでにない製品に育てたい」としている。
頭部など捜査再開 金沢スーツケース事件 中署
金沢市二俣町のスーツケース事件で、金沢中署捜査本部は21日、遺棄現場周辺など市内2カ所で、死体遺棄の疑いで逮捕された金沢市安江町、無職飯沼精一容疑者(60)の供述に基づき、いったん打ち切っていた捜索を再開した。
捜索したのは飯沼容疑者が「(被害者の)遺体が入ったスーツケースと頭部を捨てた」と供述した医王ダム付近のがけ下周辺と、同容疑者がスーツケースを購入したとみられる同市内の量販店周辺。
捜査本部は被害者の韓国・済州島出身、康(カン)善福(ソンボク)さん=当時(32)=の遺体が見つかった3月29日から、遺棄現場周辺で見つかっていない遺体の頭部や遺留品を捜索していたが、17日で中断していた。
捜査本部は、飯沼容疑者が遺留品を捨てた場所について新たな供述をしたため捜索を再開。捜査員6人が量販店周辺の側溝の中をビデオカメラで調べ、遺棄現場周辺では金属探知機を使って捜索した。
飯沼容疑者は康さんの殺害を認める供述をしており、捜査本部は拘置期限の22日に殺人容疑で再逮捕する。
県内で金属盗相次ぎ被害1200万円 価格上昇背景か
県内で金属類の盗難被害が相次ぎ、今年1~3月の被害総額は昨年1年分に迫る約1200万円に上ったことが、17日までの県警捜査3課への取材で分かった。世界的な金属価格の高騰が背景にあるとみられ、同課などは今後も同様の被害が続く恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。
同課によると、今年の県内の被害は3月末時点で48件。昨年1年間の71件、計約1300万円に比べ、件数は少ないが被害額は同規模に上っている。
北信地方などで被害が目立つが、伊那署管内では3月1日から今月15日までに計8件と増加傾向にある。
上伊那郡辰野町の電気設備会社では今月初め、事務所裏に置いてあった重さ計約120キロ(時価約7万円相当)の銅線の切れ端が盗まれた。事務所の裏は、会社の前を通る道路からは見えない場所。初めての被害という経営者の男性(68)は「ある程度の量になったら業者に引き渡す予定だったのに」と憤る。
同郡南箕輪村の電気設備会社は2~3月に計3回、駐車場や高所作業車に積んであった銅線を盗まれた。重さは計約120キロ。敷地内に袋に入れて置いてあった鉄くずは手付かずで、経営者の男性(59)は「値が張る太い銅線ばかり連続でやられた」と悔しがった。
一方、南箕輪村役場によると、村内で3~4月に側溝などにかぶせる格子状のグレーチングが盗まれる被害が数件あった。
伊那署によると、多くは夜間から早朝の犯行とみられ、一晩で数件の被害があったこともある。複数の犯行現場近くで車のタイヤ痕や足跡を採取しており、これを手掛かりに金属類買い取り業者らに聞き込みを行うなど、捜査を進めている。
県資源回収事業協同組合(上田市)によると、銅1トン当たりの買い取り価格は2004年ごろに20~30万円だったが、北京五輪を契機とする需要拡大などで08年8月に100万円ほどに高騰、同11月には40万円程度に下落するなど大きく変動。その後、じわじわ上がり、現在80万円ほどという。鉄くず1トンの買い取り価格も同様に変動し、現在は3万5千円ほどになっている。
汚泥を側溝に廃棄 容疑の男逮捕 栃木
栃木県警足利署は19日、廃棄物処理法違反の疑いで、同県足利市朝倉町、道路工事業、亀井孝治容疑者(59)を逮捕した。容疑を認めている。
同署の調べによると、亀井容疑者は3月13日、同市借宿町の市道にある側溝の集水升に、道路工事で発生したドラム缶1本分の汚泥を捨てた疑いが持たれている。
捨てるところを見た通行人が車のナンバーを記憶しており、亀井容疑者が浮上した。亀井容疑者は「これまでも川などに汚泥を捨てていた」と話している。
側溝で男性死亡、自転車転落か/喜多方
18日午後4時15分ごろ、喜多方市押切一丁目の側溝に男性が倒れているのを通行人が発見し、110番通報した。
男性は市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
喜多方署の調べでは、男性は同市上三宮町上三宮、無職安部幸治さん(56)。
近くの路上には安部さんが乗っていたとみられる自転車があったという。
同署は現場の状況から、自転車に乗っていた安部さんが誤って側溝に落ちた可能性もあるとみて調べている。
酒酔いひき逃げ容疑、介護士を逮捕 静岡
酒に酔って乗用車を運転し、自転車の男性をはねて逃げたとして、静岡南署は14日、自動車運転過失傷害と道交法(酒酔い運転、救護義務)違反の疑いで、静岡市駿河区登呂、介護士、小林由美子容疑者(48)を逮捕した。同署によると、小林容疑者は容疑を認めている。
同署の調べでは、小林容疑者は酒に酔って車を運転し、13日午後7時25分ごろ、同市駿河区恩田原の市道で、追い越しの際に男性会社員(28)=同区西脇=の自転車に接触。転倒した男性を救助せずに逃げた疑いが疑いが持たれている。
同署によると、男性は左鎖骨を骨折する重傷。小林容疑者は知人と酒を飲んで帰宅する途中だった。事故後、小林容疑者の車は現場から約500メートル南西の路地で、側溝に脱輪し停車していたという。
地域の見守り 再発防止、手探り続く
呉市で下校中の広小1年女児が市営バスにはねられ死傷した事故から8日で丸1年となった。入学3日目の新入生が犠牲になった痛ましい事故。学校や保護者、市交通局などの関係者は再発防止の対策を重ねてきたが、不安解消は容易ではない。手探りの取り組みは今も続いている。
「まだ渡っちゃだめよ」「気をつけて」。新学期が始まった6日朝、広小の保護者、地域住民、教員が通学路で児童に声を掛けた。校区内のバス停や交通量が多い12カ所に、計約50人が立った。
新1年生が通学に慣れるまで約1カ月間、毎日の登下校で続ける見守り。昨年の事故後に始め今年も続ける。岡秀次校長(59)は「地域が一体となり、車の危険性を根気強く教える」と説明する。
保護者と教員、住民は、学期ごとに危険個所の情報共有などを目的に会合を開催。保護者を中心に、1カ月の集中的な見守り期間の後も月3、4回、声掛けを続けてきた。
ただ、活動回数の多い一部の保護者の負担が大きいのも現実。折本和彦PTA会長(47)は「今春も1カ月の限定だからできる。どれくらいの人が、どれだけ続けられるかは分からない」と明かす。
幅員約3メートルで離合が難しく、交通量も多い事故現場のバス停付近。市と県警は3月中旬、横断歩道を新設した。側溝にふたをし白線で区切った歩行者スペースも確保した。
改善はされたが、2年生の娘を持つ主婦(35)は「歩行者スペースはランドセルがはみ出すような狭さ」と指摘。別の場所を含めてバスの前を横切る児童をまだ見かけるといい「横断歩道を増やしてほしい」と求める。
市教委は事故後、市内全51小学校に児童が事故防止を訴える「子ども交通安全推進隊」を発足させた。新入生対象の交通安全教室も開いたが、細川司学校安全課長は「子どもの安全を守るために、地域や保護者の協力は不可欠だ」と訴える。
ただ、広小に息子2人が通うパート主婦(37)は、見守り活動の現状を受け「熱心な人ばかりに負担をかけられない。集団登下校やスクールバスで対応しては」と提案する。
今春、双子の娘を入学させた折本PTA会長は「できるだけ見守りを続けるが、大人が教えるだけでは児童が自分で自分の身を守る意識は育ちにくい」と実感する。見守る児童との距離感が新たな課題に浮かんできた。(根石大輔)
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クリック 広小の女児バス死傷事故 2009年4月8日、呉市広両谷のバス停で、入学直後の1年生女児2人が、下校のため乗っていた市交通局のバスを降りて前を横切ろうとしてはねられ1人が死亡、1人が肩の骨を折る重傷を負った。男性運転手(61)は自動車運転過失致死傷罪で罰金50万円の略式命令を受けた。死亡した女児の両親は3月、市などに過失があったと損害賠償訴訟を起こした。
今年もお目見え「雪の壁」 立山黒部アルペンルート、いよいよシーズン幕開け
標高3千メートルを超える北アルプス、立山連峰を貫き長野と富山の両県を結ぶ立山黒部アルペンルートが17日に全面開通する。昨年は103万7千人の観光客が訪れた人気スポットでは、除雪や点検作業などオープンに向けた追い込み作業が続いていた。6日には訓練や点検作業などの様子が報道陣に公開された。
立山黒部アルペンルートは関電トロリーバスの起点となる扇沢(おうぎさわ)(長野県大町市)と立山ケーブルカーが出発する立山駅(富山県立山町)を結ぶ山岳観光ルート。
長野側から黒部ダム(1470メートル)に向かう際、扇沢からトロリーバスで関電トンネルを抜ける。昨年3月にフジテレビで放映され話題を呼んだ「黒部の太陽」の舞台にもなった関電トンネルでは事故を想定した訓練が行われた。関係者約60人が参加し、災害発生時の初期対応や避難誘導などを確認した。消火訓練ではトンネルの側溝を流れる湧水をポンプでくみ上げ鎮火させた。
次に立山ロープウエー「大観峰」駅(2316メートル)ではロープウエーのゴンドラ上で作業員による点検作業が実施された。大観峰までは、黒部湖からケーブルカーで黒部平(1828メートル)まであがり、さらにロープウエーを利用してたどり着く。立山ロープウエーは途中に支柱が一本もなく、点検作業は横風との戦いでもあるという。
ルートの最高地点である室堂(2450メートル)前のターミナル駐車場では8台のブルドーザーが除雪作業を急ピッチで進めていた。両側にそそり立つ雪の壁「雪の大谷」が同所を起点に散策ができ、今年の壁の大きさは16メートル程度になるという。最近ではGPS(衛星利用測位システム)で10メートル以上雪に埋もれた道路を特定でき、効率よく除雪作業ができるという。
オープンに向けた準備作業は着々と進み、10日には長野側がJR信濃大町駅から室堂まで、富山側が電鉄富山から弥陀ケ原(みだがはら)(1930メートル)まで部分開通する。17日には全線が開通し、今季のアルペンルートが幕開けする。
平城宮跡、住民らきれいに…クリーンフェスに370人
24日に平城遷都1300年祭のメーン会場がオープンする平城宮跡(奈良市)で10日、「第8回平城宮跡クリーンフェスティバル」があり、家族連れの地域住民やボランティアら約370人が清掃活動を行った。
NPO法人「平城宮跡サポートネットワーク」と奈良文化財研究所の共催で毎年1回、この時期に実施している。参加者は三つのグループに分かれ、約1時間かけて草むらや側溝などに捨てられた空き缶やビニール袋などを回収。昨年とほぼ同じ軽トラック2台分が集まった。
参加した奈良市菅原町、畑中勇夫さん(69)は「思ったより少なかった。1300年祭の催しがある期間中、みんなが気持ちよく楽しめるように、きれいな状態が続いてほしいですね」と話していた。