京都市は16日、伏見区桃山町大蔵の伏見桃山城運動公園でセアカゴケグモ40匹が見つかったと発表した。側溝など3カ所に成体雌8匹、同雄5匹、幼体27匹、卵嚢(らんのう)3個を見つけ駆除したという。同区内では10月にも32匹が見つかっており、市は周辺の生息状況を確認する。かまれると脱力感や頭痛などの症状が出る場合があり、医療機関を早期受診する必要があるという。
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靴から検体 DNA鑑定へ
浜田女子学生遺棄事件で、11月末に浜田市内の道路沿いで発見された島根県立大1年平岡都さん(19)=同市原井町=のものとみられる靴について、島根県警が警察庁科学警察研究所(科警研)にDNA鑑定を依頼したことが17日、捜査関係者の取材で分かった。平岡さんの靴かどうか、科警研で最終的な確認を急ぐ。
捜査関係者によると、DNA鑑定に必要な検体は同県警科学捜査研究所が採取したとみられるが、特定に至らなかったという。より精度の高い機器を持つ科警研でのDNA鑑定で、平岡さんのものか最終判断する。
島根、広島両県警の合同捜査本部によると、靴は11月30日、平岡さんが住んでいた寮近くの国道9号バイパス側道の側溝で発見された。捜査本部は、靴の形状や通信販売での購入記録などから、平岡さん本人のものとみているが、科学的な裏付けとなる鑑定は難航していた。
男性遺体:排水溝に、死後数週間--東京・新宿
16日午前11時35分ごろ、東京都新宿区百人町3の道路脇の排水溝内に男性の遺体があるのを清掃作業員が見つけ、交番に届け出た。遺体に目立った外傷はないが、警視庁は事件に巻き込まれた疑いがあるとみて身元確認を急ぐとともに、17日に司法解剖をして死因を調べる。=一部地域既報
捜査1課などによると、男性は白髪交じりの60~70代で、死後1~3週間経過していた。清掃作業員がコンクリート製の側溝のふた(約40センチ四方、重さ約30キロ)を開けたところ、排水溝(幅約50センチ、深さ約1・2メートル)の中に座った状態で死亡していた。【古関俊樹】
側溝に捨てられた3歳児遺体・信じ難い風習と社会制度の不備
報道によると12月9日午後1時ごろ、広州市広縦北二環高速道路の橋の下で幼い子供の遺体が捨てられているのが見つかった。遺体は3歳になる男の子で新型インフルエンザにより死亡したかもしれないとの情報から市衛生部は周辺部を厳重に消毒した。3歳の子供を遺棄した両親は現場のすぐ近くにある長距離バス乗り場から故郷の広西省へ帰るところを警察に確保され現在も取り調べが続いている。
事件から1週間が経つが、哀れな3歳児がなぜ亡くなる直前に広州市児童医院から退院させられたか、なぜ亡くなった子供を捨てることに親は罪の意識がないのか、様々な問題が浮き彫りになっている。
亡くなった男の子の原籍は広西省貴港、貧しい農村で村の働き手はほとんどが広東省に出稼ぎに出ている。男の子の両親も広州に出稼ぎにきていた。しかし父親が勤めていた手袋工場ではこの3か月給料が支払われてなかったという。
男の子は夫婦の一粒種で、夫婦にも故郷の人々にもとても可愛がられていた。故郷の村の住民たちも今回の悲劇にただ涙にくれている。男の子は実は3か月前から小児性白血病にかかっていて夫婦にはとても払いきれないほどの医療費が負担になっていたのだ。
11月下旬、男児は発熱と咳により中山一医院に入院、その後新型インフルエンザの疑いにより広州市児童医院に転院しすぐに重篤な状態に陥り集中治療を受けた。児童医院には4日間の入院だったが治療費は19000元余りになり、退院時にはまだ6000元が未払いだった。
故郷の人の話では治療費をねん出するために両親の親族や知り合いなど大勢の人が援助したという。
しかし病院の言い分では入院4日目の12月6日に、男児の両親や親族10人余りが、どうしても男児を退院させると言ってきたという。病院では本来7日にもう一度新型インフルエンザの検査をする予定だった。男児は白血病の治療の影響で入院時にはすでに免疫機能が著しく低下していたが、病院側としては決して治療を放棄することはなかったと説明している。
しかしながら男児は治癒することなく7日早朝退院している。両親の話しによると、病院は退院する時は正門から出ないで裏門から出るように指示し、保安を呼んで男児を入れる袋を渡されたという。
果たして男児は退院時にすでに亡くなっていたのか、まだ生きていたのか、捨てられた時には亡くなっていたか生きていたか、病院と親の言い分が食い違い、いまだにはっきりしていない。
分かっていることはこの両親は外来工で広州に戸籍がないため広州市の保険治療を受けることができなかった。また任意で加入できる保険制度にもお金がないという理由で加入していなかった。そのために治療費が膨大になり、治療費が払えないために退院せざるをえなかったと話している。
これに対し広州市衛生庁ではいかなる理由があるにせよ命を救うことが大前提なのでなんらかの手続きや善処により治療継続は可能だったと主張している。
では亡くなった可愛い我が子をなぜ高速道路下の側溝に捨てたのだろうか。
実は広西省貴港の農村地帯では幼い子供が亡くなった場合、弔うことなく山や野に捨てる風習がまだ残っているという。男児を捨てた両親は故郷の風習にのっとったまでで、我が子を亡くした悲しみにくれているものの、自分たちの罪の意識は全くないという。
故郷の人々も同様で、昔からの風習で亡くなった子を捨てただけなのに、どうして広州でこの両親が責められているのか理解できない様子だという。
広州テレビのニュースキャスターも「子供が亡くなったら野山に捨てるなんて非文明的な風習がいまだに残っていることに驚きます」と話している。同国民でさえ信じ難い農村部の習慣のようだ。
靴、現場に2週間以上? 浜田学生遺棄
浜田女子学生遺棄事件で、先月末に浜田市内の道路沿いで発見された島根県立大1年平岡都さん(19)=同市原井町=のものとみられる靴は、少なくとも発見の約2週間前までに現場にあった可能性が高いことが14日、島根、広島両県警の合同捜査本部の調べで分かった。
複数の捜査関係者によると、靴には雨にぬれた跡があるなど、発見時には一定の時間が経過していたとみられる。松江地方気象台によると、浜田市内では11月前半を中心に複数回、雨が観測され、18日以降はほとんど降っていない。
靴があったエリアは、遺体が発見される前の10月28日から11月4日にかけて島根県警が捜索、捜査本部は、捜索後に何者かが置いた可能性も視野に入れているが、靴の状態などから、平岡さんが発見現場で何らかのトラブルに遭遇した際に脱げ落ちたという見方を軸に捜査を進めている。
捜査本部によると、靴は11月30日、平岡さんが住んでいた寮近くの国道9号バイパス側道の側溝で発見。通信販売で県内では数足しか販売されておらず、その購入履歴や他の購入者への照会、黒っぽいストラップ付きの形状、サイズなどから、平岡さんが行方不明となった10月26日にはいていた靴とみている。DNA鑑定で最終的な確認を続けている。
新型インフルの3歳児を遺棄か 中国、医療費払えず退院
【北京=古谷浩一】11日付の北京青年報などによると、広東省広州市で9日、新型インフルエンザに感染して重症になっていた3歳の男の子が道路脇の側溝で遺体で見つかった。医療費の負担に耐えかねた両親が遺棄したとみられ、中国衛生省などが調査を始めた。
報道によると、男の子は気管支炎などを併発して同市内の病院に入院していたが、6日深夜に両親が病院の反対を押し切って退院させていた。1万9307元(約25万円)の医療費に対し、両親は1万3100元(約17万円)しか支払っていなかった。同市衛生局は、医療費が負担できなかったための退院だったとみている。
警察当局は両親から事情聴取を始めた。両親は退院後の3日間に何が起きたかについて、「知らない」との供述を繰り返しているという。
中国では医療保険制度が不十分で、医療費の負担の重さが問題化しており、中国各紙も遺棄事件を大きく取り上げている。衛生省幹部は11日に北京で開かれた記者会見で、広東省に調査を求めたことを明らかにした。中国での新型インフルエンザによる死者は326人に上っている。
清掃活動:城西スポーツ少年団、地域を清掃--彦根 /滋賀
彦根市城西学区の城西スポーツ少年団(井上逸史代表)がこのほど、地域の清掃活動を行った。団員間の交流を深めようと続けており、今年で15回目。
小学1~6年生の団員約60人が、野球、バレーボール、卓球のユニホーム姿で参加。指導者や保護者らと、住宅地の道路や彦根城の堀沿いなど5班に分かれ、上級生が下級生を指導しながらゴミを拾い集めた。
道路沿いの植え込みや側溝、看板の裏側などにも手を伸ばし、ペットボトルや包装紙、たばこの空き箱などを分別しながらごみ袋に入れた。井上代表らは「ごみを捨てるのは最低だぞ。ルールを守ることが大事」と指導していた。
約2時間の活動後は城西小に戻り、みんなでカレーライスを食べて楽しい一時を過ごした。【松井圀夫】
島根の女子大生事件1カ月/情報乏しく捜査難航
広島県北部の臥竜山で島根県立大1年平岡都さん(19)=同県浜田市=の遺体が見つかってから6日で1カ月。両県警の合同捜査本部は山中の捜索を打ち切り、捜査の重点は、11月末に平岡さんのものとみられる靴が発見された浜田市内へ移った。しかし、交友関係に不審な点は浮かばず、二つの現場をつなぐ情報も乏しい。ある捜査幹部は「点と点を結ぶ線が描けない」と漏らした。
▼挑発か、失態か△
靴が見つかったのは11月30日午前11時ごろ。平岡さんの帰宅経路を約50メートル外れた脇道の側溝で、捜査員が偶然発見した。側溝は比較的浅く、目視できる状態。行方不明になった10月26日に履いていた靴と種類、サイズが一致し、自宅の寮には靴の箱も残されていた。
連れ去られた際に脱げたのなら犯人の手掛かりが残されている可能性もあり、捜査本部は近くのフェンスの一部を持ち帰って、指紋検出など詳細な分析を進めている。
しかし、付近は島根県警が11月上旬までに複数回捜索。連れ去られた現場だとすると見落としていたことになり、捜索後に犯人が置いたとみる捜査員は多い。遺体発見後の捜査の網をかいくぐったリスク承知での挑発なのか。
捜査本部は周辺の捜索を進めているが、新たな発見はなく、島根県警幹部の一人は「見落としなら大失態。後から置かれたとしても屈辱的だ」と苦渋の表情を浮かべる。
▼「前兆」浮かばず△
通信販売でそろえた衣服。ボランティアサークルの活動。飲食店でのアルバイト。捜査本部や同級生らの証言によると、平岡さんの生活に派手な部分は見当たらない。香川県の高校を卒業後、約半年間の大学生活は順調だったように見える。
限られた交際範囲にトラブルは確認できず、捜査本部内には、一方的な感情を抱いた者の犯行ではないかとの見方も出ているが、「前兆」を感じさせる事実は浮かんでこない。
一方で、臥竜山と靴が発見された付近は通りすがりで立ち寄る場所ではなく、犯人はどちらにも土地勘があるとの考え方が有力で、捜査本部は二つの点をつなぐ国道を中心に不審車両の洗い出しを進めている。
情報提供は300件近くに上っているが、事件の報道が減るにつれてまったく情報がない日も出てきた。しかし、島根県警にとって「かつて経験したことがない大事件」(幹部)に、別の幹部は「まだやることはたくさんある。捜査員の士気は高い」と強調した。
【島根女子大生遺棄】捜査難航 住民に不安 遺体発見から1カ月 地元・浜田市 情報提供へ懸賞金検討
島根県立大1年、平岡都さん(19)の遺体の一部が広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山で見つかった事件で、遺体発見から6日で1カ月になる。11月30日、平岡さんが住んだ学生寮近くで、平岡さんのものとみられるスニーカーが発見されたが、事件後に置かれた可能性も浮上し、捜査の撹乱(かくらん)も想定される事態に。遺留品からの捜査は難航しており、住民の不安が増す浜田市は、有力な情報提供者に出す懸賞金創設の検討を始めている。
■スニーカーは撹乱?
スニーカーは11月30日午前11時ごろ、学生寮近くの脇道側溝から見つかった。左足用だけで、平岡さんがはいていた靴と酷似。DNA鑑定ができる汗などはなかったが、平岡さんのスニーカーの可能性は高い。しかし、この場所は10月29日から11月4日までに捜索済みだったため、「何者かが捜査の妨害を狙い、捨てた可能性は否定できない」(島根県警幹部)という。
これまでに確認された遺体の一部からは猟奇的な要素を示す部分が多い。頭部には暴行を加えた跡があり、胴体にも燃やそうとした跡が残っていた。遺体は切断されていたが、切断面からは複数の刃物が使われていたとみられている。
■少ない遺留品
合同捜査本部は遺体の一部が見つかった臥龍山の近畿、中部管区機動隊などの応援部隊を含め延べ約5300人を投入。しかし、遺留品は少なく、平岡さんの血液が付着した袋片が見つかったぐらいだ。遺体のうち、まだ発見できていない部分も残っている。合同捜査本部長の雪野博・島根県警刑事部長は「平岡さんの友人など知っている人の聞き込みを中心に足取りを確認している」。捜査幹部の1人は「知人、顔見知り、行きずりなど、あらゆる想定している」という。
■ショックで帰省
長期化の様相に、住民や大学に通う学生らの不安は高まっている。島根県立大教育研究支援部によると、事件後にショックを受けて帰省した学生は28人に上り、臨床心理士らによるカウンセリングには45人が相談した。女子学生(19)は「犯人が同じ空気を吸っていると考えるだけで寒気がする。夜1人で部屋にいると怖い」と訴える。
こうしたなか、浜田市は、独自の懸賞金制度を設けることを検討。市は「絶対に捕まえる意思表示として非常に効果的。逮捕こそ最大の再発防止策になる」と、警察、市防犯協会、家族と早急に協議する考えだ。
不安和らげ笑顔取り戻して
県立大1年の平岡都(みやこ)さん(19)(浜田市原井町)の遺体が広島県の山中で見つかった事件を受け、同市の子どもたちの心を和ませようと、雲南市木次町里方、飲食店経営村松憲(けん)さん(62)が3日、浜田市内の六つの幼稚園にショートケーキ計300個を届けた。同大の学生2人もボランティアとして駆けつけ、園児と楽しい一時を過ごした。
同市内田町の市立美川幼稚園では、村松さんがサンタクロースの衣装でケーキを抱えて登場すると、園児から大きな歓声が上がった。園児たちは、村松さんらと一緒に「ジングルベル」の曲に合わせて踊り、もらったばかりのイチゴのショートケーキをほおばった。
村松さんは高校生時代、豪雨で自宅が全壊する被害に遭遇。その際に受けた義援金の恩返しにと、1977年から毎年、クリスマスシーズンに、災害などの被災地の子どもやお年寄りらにケーキを届けている。過去には阪神大震災や新潟県中越地震の被災地にも届けた。今年は豪雨被害に見舞われた兵庫県佐用町や山口県防府市にも贈るという。
村松さんは「事件で親御さんの心配も大きいと聞く。不安を少しでも和らげたい」と言い、一緒に参加した同大2年、的山菜々美さん(19)と森田望沙(みお)さん(20)は「事件の後だけに、サンタクロースと園児の笑顔に元気をもらえた」と話した。
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一方、県警は3日も60人態勢で、浜田市原井町の県立大学生寮に近い同市杉戸町の国道9号バイパス沿いなどを捜索した。
この日は、11月30日に平岡さんの靴と見られる黒いスニーカーが発見された側溝から、北東に約300メートル離れたバイパス沿いの斜面と、大学西側に隣接する「海のみえる文化公園」内を中心に捜索。雨の中、かっぱを着た警察官らが、胸の高さまである雑草を刈り払いながら、遺留品などを捜した。
4日も50人態勢で周辺の捜索を続ける。
(2009年12月4日 読売新聞)