広島県北広島町の臥竜山で島根県立大1年平岡都さん(19)=同県浜田市=の遺体の一部が見つかった事件で、平岡さんのものとみられる靴が発見された前日朝、付近で不審な四輪駆動車が停車しているのを地元住民が目撃していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、靴は放置されたばかりにしては汚れが目立つという。両県警の合同捜査本部は、靴を詳しく分析して遺棄された時期を調べるとともに、目撃された車の特定を進める。
捜査関係者によると、11月29日朝、平岡さんの帰宅経路の山道と国道9号の高架が交差する場所付近の脇道に止まっていた車を、地元住民が目撃。金属製のバーが前部に付いたベージュ色の四輪駆動車で、靴が見つかった側溝からは少し離れていたという。
靴は11月30日午前、捜査中で現場付近を通り掛かった警察官が偶然見つけた。
付近の住民によると、脇道は普段、人や車の通りはほとんどない。島根県警は10月28日から11月4日、脇道を含めた現場周辺を複数回にわたり捜索していたが、靴は見つかっていなかった。