神奈川で男性、首切られ重体 財布から現金抜かれる

12日午後10時半ごろ、神奈川県大和市深見の畑で、男性が首から血を流して倒れているのを大和署員が見つけた。首の左側に20センチの切り傷があり、意識不明の重体。近くにカッターナイフと、現金が抜き取られた財布が落ちており、同署は強盗傷害事件として捜査している。

 男性は同市内のコンピューター関連会社経営長谷川達行さん(61)とみられ、大和署が身元の確認を急いでいる。

 同署によると、男性はスーツ姿で道路脇の畑に倒れ、周囲に大量の血痕があった。男性から4~5メートル離れた側溝に、キャッシュカードや保険証など入った財布が落ちていた。帰宅途中とみられる。

 「酔っぱらいが倒れている」との通報で署員が駆け付けた際には、意識がもうろうとした状態で、「やられた」と話していた。同県藤沢市内の病院に運ばれ、集中治療室(ICU)で治療を受けている。

スペンサー銃の弾出土、久留米藩 戊辰戦争で使用?

久留米市は12日、京町の京隈侍屋敷遺跡で江戸時代の武家屋敷や道路の跡、スペンサー銃の弾などが見つかったと発表した。市文化財保護課は「武士の居住区の様子と、久留米藩でも当時、最新鋭とされた武器を使っていたことがわかった」としている。

 同藩では、上級武士は久留米城内に屋敷を与えられたが、中級、下級の武士は城周辺の京隈(京町、城南町)や櫛原(櫛原町)に住んでいたとされる。

 今回の発掘調査は、九州新幹線開通に向けたJR久留米駅周辺整備の一環。約2000平方メートルを調べ、武家屋敷数軒と屋敷を区切る道路が見つかった。道路と屋敷の間には側溝跡や漆喰(しっくい)を塗った壁の跡があった。

 藩士の可児(かに)家跡からは、茶わんなどの陶器のほか、子どもたちがままごとに使ったとみられる数センチのかまどや花瓶も出土。貯蔵用の穴倉や、ごみ捨て穴も見つかった。

 同家跡からは、スペンサー銃の未使用弾46発も出土。スペンサー銃は、米国の南北戦争時に使用され、江戸末期に佐賀藩によって輸入されたもので、戊辰(ぼしん)戦争では最新鋭の銃として活躍した。これまで久留米藩での使用を示す文献はなかったが、同藩でも使われていたことがわかったという。

 久留米藩は戊辰戦争で政府軍として東北に追討軍を派兵し、可児家は隊の幹部として参加していた。同課は「後の西南戦争前に政府は武器を回収しているが、使用しなかったものを隠していたのではないか」と推測している。

 同課は15日午前10時から、現地で説明会を開く。予約は不要。問い合わせは市埋蔵文化財センター(0942・34・4995)へ。

(2009年11月13日 読売新聞)

甲子園芝、27年ぶり総替え!

阪神甲子園球場が、今オフに外野芝生(約9000平方メートル)の総張り替えを行うことが11日、分かった。82年オフ以来27年ぶり。作業は12月中旬から行われ、1月末までに完了。3月上旬のオープン戦から新グラウンドの運用が開始される。また、撤去された芝生については橋下徹大阪府知事(40)の発案により、府内の学校の校庭緑化に使用したい旨を阪神電鉄に打診中。現在両者間で無償提供に向けた交渉が行われており、近日中に正式決定となる見込みだ。

  ◇  ◇

 82年オフに総張り替えが行われた甲子園球場の外野芝生だが、近年は老朽化が進行。95年の阪神・淡路大震災の影響もあり、外野定位置、フェンス際付近などで起伏が見られるようになった。

 06年オフからのスタンドの改修工事を契機に「グラウンドもリニューアルしようということになった」と電鉄関係者。12月13日のアメフットの甲子園ボウル終了を待って、グラウンドの若返り作業が施されることになった。

 張り替えられる芝生は現行と同品種。また、同時進行で内野部分の黒土も一時的に運び出され、不純物が取り除かれる。さらに外野芝の水はけ向上のためフェンス際の側溝の改修も予定されており、グラウンド全体の大リニューアルとなる。

 工期は1月末までを予定。3月上旬までを新芝生の養生期間に充て、オープン戦から新グラウンドが運用される。

 撤去された芝生については、橋下知事の発案により、大阪府が校庭緑化のための譲り受けを希望。大阪・北野高時代にラグビーで全国大会に出場した経歴を持つ同知事は芝生に対する造詣が深く、早期から非公式レベルで阪神電鉄側に対して協力を要請していた。

 現在、両者間で無償提供に向けた最終調整が進行中。府関係者は「その方向で動いています。前向きに進んでいます」と話しており、近日中に正式決定となる見込みだ。

カーステレオを操作していて歩行者はねる

6日夕方、滋賀県草津市内の市道を歩いていた高齢の男女が後方から進行してきた軽乗用車にはねられる事故が起きた。2人は死傷したが、クルマは逃走。警察は後に現場に戻った30歳の女をひき逃げ容疑で逮捕している。

滋賀県警・草津署によると、事故が起きたのは6日の午後5時25分ごろ。草津市矢橋町(N35.0.25.3/E135.55.45.9)付近の市道で、道路左側の路肩を歩いていたとみられる高齢の男女が後方から進行してきたクルマにはねられた。

この事故で2人は弾き飛ばされて道路脇の側溝に転落。現場近くに住む69歳の男性が頭部強打でまもなく死亡。63歳の女性が腰骨などを折る重傷を負い、近くの病院に収容されている。

クルマはそのまま逃走したため、警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から約1時間後に同市内に在住する30歳の女が現場に戻って、「自分が事故を起こした」と供述。運転していたクルマには衝突痕があったことから、警察は容疑者と断定。7日未明に自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は幅員約4.5mの直線区間。調べに対して女は「カーステレオを操作していて前を見ていなかった」と供述している。女のクルマは2人をはねた後に止まらずに逃走。その後、自動車修理工場に「電柱にぶつけた」としてクルマの修理依頼を行ったが、破損状況から人身事故に関係したと見抜かれ、修理は拒否。警察への通報を促されたという。

タクシー強盗殺人 現場に土地勘か

新潟市東区で1日深夜、三洋タクシー運転手阿部次男さん(63)=同市西区寺尾=が車内で殺害され現金が奪われた事件で、県警捜査本部は、犯人は現場に土地勘のある人物の可能性が高いと見て行方を追っている。

 土地勘がある人物とみられるのは、犯行現場となった住宅街にタクシーが直行している状況などから。犯行時刻とされる午後11時ごろは周辺の人通りはほとんどない。公共交通機関もこの付近ではほぼ利用することができない。

 これまでの捜査で、タクシー発見現場北側の公園で阿部さんのバッグが、その数百メートル東の路上でカード類が見つかっていることから、犯人は現場から東方向に逃走したとみられる。

 2カ所以外では、これまでのところ遺留品が見つかっておらず、捜査本部は7日も両地点の周辺などを15人体制で念入りに捜索した。

 逃走経路にあたる可能性のある現場から約400メートル東の路上の側溝や草むらでは、捜査員が長さ130センチほどの棒を持ち、凶器や遺留品を捜した。さらに周辺の民家では不審人物の目撃情報や、逃走手段に使われる乗用車や自転車などの盗難情報の聞き込みにあたった。

 阿部さんのバッグが捨てられていた現場近くの牛海道中央公園の茂みの周辺では、捜査員が足型を採って調べている。

自転車で転び?15歳死亡 遊佐町

7日午前6時半ごろ、遊佐町野沢の町道で、近くの男子中学生(15)が倒れているのを、通りがかった近所の男性が発見した。通報を受けて駆けつけた酒田署員が、死亡を確認した。そばに生徒の自転車が倒れていたという。司法解剖によると、死因は頸髄(けい・ずい)損傷。同署は、生徒が自転車に乗っていて転倒し、そのまま死亡したとみている。

 調べでは、生徒は6日夕に「散歩」と書いた紙を自宅に残して外出。帰ってこないため、両親が同日午後11時半ごろ、遊佐交番に届け、警察が行方を捜していた。

 生徒は私服姿で、両ひざや右手の甲、首の後ろにすり傷があるという。自転車は後輪カバーが曲がり、町道には自転車が転倒した跡が残っていた。同署は、下り坂の途中で転んだとみて調べている。

 現場は果樹園が広がる人通りの少ない山中で、生徒宅から直線で700~800メートル。近くの男性によると、生徒は左半身が側溝(幅約30センチ)にはまった状態だったという。

金属盗:排水路覆いの窃盗警戒 松山など県道沿い、被害115枚120万円 /愛媛

◇先月末の8日間で
 松山市や周辺の山間部の県道沿いの排水路で先月23日から同30日にかけ、計115枚が無くなっているのが判明した覆いのグレーチング。県によると、被害総額は約120万円に上る。県外のメーカーによると、グレーチングは比較的価格の高い鉄などの金属で作られ、県外のスクラップ業者に持ち込んだケースもあるという。県警は窃盗容疑で捜査している。【村田拓也】

 県中予地方局によると、盗まれたグレーチングは縦1メートル、横40センチ、厚さ5センチ▽縦横0・6メートル、厚さ5センチ--の2種類でどちらも重さ約40キロ。被害は松山、伊予両市の山間部に集中しており、同局は人目の少ない夜間に盗まれたのではないかとみている。

 グレーチングを製造・販売する県外の会社によると、グレーチング製造には1トン約30万円の鉄を使用しており、スクラップ業者では1トン2万円程度で取引されているのではないかという。また同社によると、他県では盗まれたものがバーベキューの網として使用されているのが見つかった例もあるという。

 今月2日には、砥部町内の町道に取り付けられたグレーチング18枚を盗んだとして、松山南署が松山市竹原3、無職、赤松誠容疑者(33)を窃盗容疑で逮捕した。同署によると、赤松容疑者は調べに対し、「業者で換金した」と供述しているという。同署は余罪がないか調べている。

 県中予地方局は夜間のパトロールを強化すると共に、山間部を中心にグレーチングとコンクリート製の水路のふたを連結して固定させるなどの対策をする方針だ。

線路転落女性、レール間?で無事 名古屋の地下鉄八事日赤駅

 31日午後9時45分ごろ、名古屋市営地下鉄名城線左回りの八事日赤駅(同市昭和区)で、列車が入ってくる直前に同区の女子大生(19)がホーム最後部付近から転落、男性運転士(30)が非常ブレーキをかけたが、女子大生の落ちた場所を2両分通過して止まった。女子大生は頭やひざに切り傷を負った程度で済んだ。

 昭和署や市交通局によると、女子大生は転落後に列車と接触してレールの間に倒れ、列車はその上を通過して助かったとみられる。運転士は「軌道内に人が進入してきた」と話しているという。

 交通局によると、進入時の列車の時速は約43キロ。レール間の地面と列車のすき間は35センチしかないが、こうしたケースはまれにあるという。線路には血痕が付いており、先頭車両の正面下部の連結部分に塗装のはげた跡があり、女子大生はここに接触して倒れた可能性がある。

 事故後、女子大生は線路脇の側溝付近にうずくまっていたところを消防に救出された。隊員には「どうして落ちたのか分からない」と話したという。

 この事故で、名城線と名港線が36分にわたり運転を停止。約2500人に影響した。